紅花生産や加工、世界農業遺産候補地に 農水省決定

2021/2/20 11:24

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 農林水産省は19日、本県の紅花生産や染色用加工技術を含む3県の3地域を国連食糧農業機関(FAO)が認定する「世界農業遺産」の候補地に決めた。紅花栽培の歴史・文化を世界にPRしようと、県や関係市町村、生産団体などで組織する県紅花振興協議会(会長・吉村美栄子知事)が応募していた。協議会が今秋をめどにFAOに申請し、2022年以降に決定する見通し。

 本県の構成地域は山形、米沢、酒田、天童、山辺、中山、河北、白鷹の8市町で、名称は「最上川流域の紅花システム~歴史と伝統がつなぐ山形の『最上紅花』」。室町時代から約450年にわたって続く紅花栽培の特徴を盛り込み、染色材の加工技術が残る唯一の地域として世界的重要性をアピールした。

 農業遺産にはFAOが選定する世界版と農水省が創設した国内版があり、世界版への申請には国内の認定を受けた上で農水省の承認を得なければならない。本県の紅花は2019年2月に国内版に認定され、世界版も同時申請していたが、この時は候補から外れた。

 当時の審査委員からは世界的な位置付けや景観の特徴に関する説明が不十分とする意見があったことから、協議会は山形市など県内8カ所に景観モデルとなる紅花畑を整備。新規栽培者の掘り起こしや紅花文化の伝承に向けた支援に取り組んだ。

 ほかの申請地域は、埼玉県武蔵野地域と島根県奥出雲地域。9地域が応募し、専門家らによる現地調査や審査を経て選ばれた。年内にはFAOによる現地調査が行われる見込みだが、新型コロナウイルスの影響で不透明な部分がある。19年10月に申請した山梨県峡東地域など3地域は今も審査中となっている。

 吉村知事は「生産者のみならず、染色や加工など紅花に携わる人にとって大きな誇りだ。積極的に情報発信して認知度を高め、本県の活性化につなげる」とのコメントを出した。

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