新型コロナウイルスの感染拡大で移動が制限される中、尾花沢市移住推進協議会は、オンライン形式の体験ツアーを開催している。スノーモービルを楽しむ人や移住者がモニター越しに遠方の参加者と交流。どこにいても、スマートフォン1台で参加できる気軽さが魅力だ。
14日には「冬のおばなざわオンライン体験ツアー」と題したイベントが開かれ、東京や神奈川などから33人が参加した。同協議会事務局の市定住応援課は「雪を楽しんでいる人をクローズアップして『大変』というイメージを変えたい」と企画した。スタッフは徳良湖脇のカフェを拠点とし、晴天の下で雪原を滑走するスノーモービルや雪中キャンプの映像を配信した。
モニターには「スノーモービルは免許がなくても運転できますか」などと参加者の質問が表示され、司会者は中継先のスタッフをつないで回答。リラックスした雰囲気で進んだ。
まずは魅力や実情を知ってもらおうと、あえてツアーのタイトルに「移住」を入れなかったという。ただ、将来的に結びつけたいとの思いは当然ある。イベントにはカフェを運営する地域おこし協力隊員ら移住者も参加し、雪国暮らしの体験談を紹介した。
「パソコンをポチッと押すだけなので、実際に来てもらうよりもオンラインのほうが参加しやすいのでは」と同課の担当者。新年度も春夏秋冬のオンラインツアーを開催する。「幅広い年代の市民に登場してもらい、毎回違う景色を見せていきたい」と話している。
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