文化財防火デーの26日、国指定重要文化財の山形市郷土館(旧済生館本館)で消防訓練が行われた。参加者が初期消火や避難誘導などの手順を確認し、地域の宝を守る決意を新たにした。
訓練は、郷土史や医学資料を展示している1階の部屋から出火したとの想定で実施。同館や市消防本部の職員など計約20人が参加し、消火器を使った初期消火、119番通報、入館者への火事ぶれといった万一の対応を確かめた。
同館前では消防署員がポンプ車からの放水を披露。自動体外式除細動器(AED)の使い方も学んだ。訓練後、新関昭弘館長は「今後も施設の管理、火の扱いに注意して文化財を守り、来館者の安全確保に努めたい」と訓示した。
市消防本部によると、管内では今月中、同館を含め文化財19カ所で消防訓練が行われる。
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