未来を描く、尾花沢から 山形大研究所のサテライト、企業内に開設

2021/1/26 14:32
大山精機の社屋2階に開設された「尾花沢サテライト」でセミナーを受ける参加者=尾花沢市

 地域産業との連携を掲げる山形大地域価値創成学研究所が、大山精機(尾花沢市)の社屋に「尾花沢サテライト」を開設した。民間企業の一角にサテライトを設けたのは初めて。現在、尾花沢と東京をオンラインでつないだセミナーを開催している。未来を担う世代にアイデア創出の思考法などを学んでもらい、地域活性化につなげる狙いだ。

 同社の大山真吾専務(37)が同大大学院の理工学研究科ものづくり技術経営学(MOT)を専攻したことがきっかけとなった。同じ経営者らの豊かな発想力に刺激を受け、会社経営だけでなく尾花沢の人材育成にもつなげたいと考え、同大工学部荒川サテライト(東京)の支援で開設に至った。社屋にはオンライン会議用のモニターなどを導入した。

 セミナーは13日から3回続きで開催し、地元からは農業、旅行、銀山温泉関係など30、40代の11人が参加した。ビデオ会議システムを通し、東京から「イノベーション創出思考法」を学んでいる。固定概念にとらわれないアイデアを生み出す手法で、大手企業でも取り入れているという。

 講師は「広く社会で認められている概念をうのみにしない」「いつもの自分とは異なった意識を持つこと」などとアドバイス。荒川サテライトのコーディネーター・田口英生さん(51)の紹介でセミナーに参加する東京の経営者は「尾花沢の人が当たり前だと思っているものでも、東京から見ればすごく価値がある」と指摘する。

 今後は新しいアイデアによって生かし切れていない資源を魅力的なものにしたり、人口減少に苦しむ地域課題を解決したりすることを目指す。大山専務は「まずは人が集まる場所をつくらないと活性化しないし、経済も回らない。外の人に興味を持ってもらえる尾花沢にしていきたい」と話している。

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