置賜盆地が濃い霧に包まれた25日朝、南陽市の十分一山(じゅうぶいちやま)にある南陽スカイパークでは眼下に雲海のような光景が広がり、澄み切った空の青と陽光に輝く雪、霧の白が冬ならではのコントラストを見せた。
十分一山は冬季間、山頂への道が除雪されていないものの、スノートレッキングの隠れた名所となっている。この日も愛好家らがスノーシューなどを使って山頂に登り、真冬の絶景を楽しんだ。雪に覆われた山頂からは遠く朝日、飯豊、吾妻の各連峰と月山を見渡すことができ、次第に霧が晴れると湖面が半分凍った白竜湖も姿を現した。
スカイパークの指定管理者を担う市スカイレジャー振興協議会の金井誠副会長は「冬はほかの季節とはひと味違った幻想的な姿を見せてくれる。自慢できる風景であり、多くの人に楽しんでもらいたい」と話していた。
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