大会新5連覇、山形中央“不動の女王” 全国高校スケート・女子団体追い抜き

2021/1/25 11:37
〈女子団体追い抜き〉大会新記録で5連覇を成し遂げた山形中央。左から真野美咲、高橋美生、高橋侑花=長野市・エムウエーブ

 スピードスケートの全国高校選手権は最終日の24日、長野市のエムウエーブで男女の2000メートルリレーと団体追い抜きを行い、県勢は女子団体追い抜きで山形中央(高橋侑花、真野美咲、高橋美生)が3分10秒82の大会新記録をマークし、5連覇を果たした。山中央は女子学校対抗得点を56点とし、5年連続の女子総合優勝に輝いた。

 女子2000メートルリレーの山中央(古川幸希、真野美咲、高橋美生、高橋侑花)は2分44秒48で準優勝。男子は団体追い抜きで山中央(福田響、東海林寛右、小谷駿太朗)が4分6秒14で4位に食い込み、2000メートルリレーでは山中央(小谷駿太朗、安井瀬七、東海林寛右、福田響)が2分36秒22で7位に入った。山中央の男子学校対抗得点は17点で7位だった。

【ハイライト】揺るぎない自信、圧巻レース

 直前の組で白樺学園が大会記録を塗り替えようとも、女子団体追い抜きの山形中央メンバーは落ち着いていた。「本来の力を発揮すれば、負けることはない」。揺るぎない自信を持ってリンクに立ち、その記録(3分11秒95)をさらに1秒以上上回る圧巻のレースをやってのけた。「自分との戦いだった」と口をそろえる選手たち。さらりと語る口調に女王の風格が漂った。

 先に行われた2000メートルリレーではバトンを渡すタイミングなどにずれが生じ、同走の白樺学園の後塵(こうじん)を拝した。結果は準優勝。連覇の夢が途切れ、1走を担った3年生の古川幸希は「勝てたレースだっただけに詰めが甘かった」。雪辱を続く団体追い抜きに思いを託した。

 団体追い抜きのメンバーは1000メートルを制した3年生の高橋侑花、前回大会を経験した2年生の真野美咲、2種目入賞した1年生の高橋美生。実績十分な選手たちにとって優勝は必然の結果。狙ったのは前回大会で同校が樹立した大会記録(3分12秒89)のさらに上を行く「3分10秒切り」だった。

 スタートから軽快にピッチを刻み続けた。「思ったよりも速いペースで入ってしまったけど、それが後半の勢いにつながった」と高橋侑。序盤の2周とラスト1周で仲間を引っ張り、エースとしての役割を果たした。

 3周目から後を引き継いだ真野は「スピードを落とさないことだけに集中した」。度重なるけがの影響で今季は出遅れて本調子にほど遠かったが、「2人に支えられた。感謝しかない」とし、「次につながる滑りができた」と復調の手応えをつかんだようだ。続く高橋美は前回のレースを北海道の現地で観戦しており、「憧れたチームの一員としてレースに臨み、絶対に優勝に貢献したかった」と必死で先輩を引っ張った。

 フィニッシュラインを滑り抜け、電光掲示板で優勝を確認すると、手をつないで喜びを爆発させた。設定タイムにはあと一歩届かなかったが、「やっと納得できるレースができた」と高橋侑。個人種目では滑りに不満が募っていただけに、最後の最後で笑顔がはじけた。

〈男子団体追い抜き〉4位に食い込んだ山形中央。手前から福田響、小谷駿太朗、東海林寛右

山形中央、男子も意地―団体追い抜き4位、2000メートルリレー7位

 山形中央の女子陣が華々しい活躍を見せる中、男子も負けじと団体種目で意地を見せた。2000メートルリレーで7位入賞し、団体追い抜きでは4位に入る健闘を見せた。「まさかこんなにいい結果が出るとは」。選手たちは口をそろえて充実感に浸った。

 団体追い抜きでは個人2種目入賞の福田響に、同じ3年生の東海林寛右と小谷駿太朗の編成でレースに臨み、序盤は安定してラップを刻んだ。福田がチームを指揮し、中盤以降でスプリンターの小谷に疲れが見えると、東海林を最後尾に配置。自分が先頭に立つ隊列に変更してタイムロスを最小限にとどめるなど、8周のうち5周で仲間を引っ張る奮迅の活躍だった。

 先の全日本ジュニア選手権は強豪校のいない中で4分14秒40の5位。練習の一環としてレースに臨み、チームワークや隊列編成などの課題を見いだして修正を重ねてきた。そこから2週間ほどで8秒以上も記録を縮め、「めちゃくちゃきつかったけど、2人のおかげで心が折れることはなかった」と小谷。東海林も「みんなの頑張りがタイムにつながった」と納得顔だ。

 前回、前々回と失格に終わっていた2000メートルリレーでも入賞し、2走の2年生・安井瀬七は「全国入賞できたことは来年への自信になる」とうなずいた。福田は合わせて4種目で入賞。全国舞台で存在感を示し、「悔いのないレースができた」と表情は晴れやかだった。

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