吉村氏、4期目の抱負「市町村と連携強める」 子育て費用、段階的に無償化

2021/1/25 09:03
4期目の県政運営の抱負を語る吉村美栄子氏=山形市・山形メディアタワー(撮影時のみマスクを外してもらい取材)

 知事選で新人を退け、4選を果たした現職の吉村美栄子氏(69)は24日、山形新聞社のインタビューに答え、新型コロナウイルス対策に引き続き全力を挙げると強調した。選挙戦で一部の市長から出た批判については「正直、びっくりした」と述べ、ワクチン接種事業などで県と市町村の連携を強める考えを示した。(聞き手 小林裕明取締役編集局長)

 ―初当選以来、12年ぶりの選挙戦だった。率直に今の思いは。

 「今のコロナの状況を考えれば、平時ではなく、有事の中での選挙だった。常にコロナのことを考えて公務を続け、県庁とやりとりした。その中で、全力で選挙運動した形だった」

 ―相手候補も一定の票数を獲得した。受け止めは。

 「批判を受け止め、今後の県政に生かしたい。ただ、大きな差を付けての勝利で、多くの県民の民意を頂いた。新型コロナ対策などの実績に対して評価を受け、今後もしっかり続けなさいとの支持を頂いたと考えている」

 ―コロナ対応は急務だ。

 「国難とも言える状況で、何よりも県民の命と健康を守らなければならない。感染拡大防止と経済活動の両立に力を入れてきたが、まずはPCR自主検査センター(仮称)を3月までにつくりたい。検査キットが届けばすぐにできる。目の前の課題はワクチン接種。ビッグプロジェクトで、調整業務を担う県新型コロナワクチン接種総合本部を設置した。県がリーダーシップを持ち、実施主体となる市町村と連携し、執行計画作成やワクチンの流通調整に当たる。しっかり取り組みたい」

 ―人口減少は本県の大きな課題。特に若い女性の県外流出が続いている。

 「若者が安全・安心な生活を送り、幸せを実感できる環境づくりに力を入れなければならない。特に女性の賃金を向上させ、子育てと仕事を両立できる環境整備が大事になる。『子育てするなら山形県』を目指し、出産費用から高校授業料まで完全無償化する。市町村と協力し、段階的に取り組んでいく。全国的な課題でもあり、政府に提言するつもりだ。また、子育て支援に積極的な施策を講じることで、県外からも若い世代を呼び込みたい」

 ―選挙戦を通じて、一部の市長から県との連携に関して批判が出た。

 「正直、びっくりした。要望を受け、事業を進めた自治体もあったからだ。今後、ワクチン接種に関して県が市町村の総合調整役を担う。県民の命が懸かっており、そんなことを言っている場合ではない。しっかり連携してやっていかなければならない」

 ―県議会は引き続き、相手候補を支援した自民党が多数を占める。

 「県民の幸せのため、コロナを収束させなければならないという思いは同じなはず。選挙は選挙。今回、大きな民意を頂いたことに感謝し、県民のための県政に理解と協力を求めていきたい」

 ―サッカーJ2・モンテディオ山形のスタジアム建設を求める声がある。

 「県民の生活、なりわいと同じように、心を豊かにする文化、スポーツは大事だ。株式会社モンテディオ山形の考えを尊重し、できるだけ協力したい」

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