知事選、吉村氏が4選 大内氏に23万票差

2021/1/25 01:04
当選を確実にしスタッフから風船で作ったキャラクターを受け取る吉村美栄子氏(左)=山形市城西町4丁目の選挙事務所

 任期満了に伴う知事選は24日投票が行われ、即日開票の結果、現職の吉村美栄子氏(69)が新人の元県議大内理加氏(57)=自民、公明推薦=を破り、4選を果たした。知事選で全国初の女性同士による一騎打ちは、新型コロナウイルス対応の継続性を訴えた吉村氏が全市町村で得票が大内氏を上回り、23万票余の大差で圧勝した。知事選での4選は5期務めた故板垣清一郎氏以来となる。

 12年ぶりの選挙戦となった今回の知事選は県民党を掲げる吉村氏を非自民系の県内各政党組織が自主支援し、自民党と公明党県本部は大内氏を推した。吉村県政3期12年の評価を問い、継続か刷新かを巡って非自民と自公の両勢力が争う選挙となった。

 新型コロナや7月豪雨の対応を優先するとして、吉村氏が出馬表明したのは昨年10月25日だった。初当選した12年前と同様、連合山形や県平和センターといった労組関係者や後援会員を中心に選対組織を構築。舟山康江、芳賀道也の両参院議員のほか、立憲民主、国民民主、旧社民、連合系などの県議や市町村議に保守系の一部、共産といった幅広い勢力が支援した。

 選挙戦に入ると「コロナ克服、山形経済再生」を前面に打ち出し、現職の実績と経験で難局を乗り切ると強調。「あったかい県政」の継続を訴えながら、子育て費用の段階的な無償化をはじめ、デジタル化の推進などポストコロナを見据えた政策もアピールした。高い知名度を武器に県内全域で支持を広げ、最後まで戦いを優位に進めた。

 大内氏は自民党県連の公募に応じ、昨年3月に県議を辞職。県連が5月の総務会で擁立を決めた。県選出の党所属衆院議員3人をはじめ、県議会最大会派自民党の全26人、保守系の市町村議などによる分厚い選対組織を構築。公明党県本部からも推薦を得た。

 コロナ禍で運動が制限される中、県内各地でミニ集会を重ねて県政刷新を訴えたが、知名度不足の解消には至らず、全域でリードを許した。政権与党との連携を訴える中で、菅内閣の支持率低下も逆風となった。

吉村美栄子(よしむら・みえこ) 69 無現

(1)知事(2)お茶の水女子大(3)全国知事会男女共同参画PTリーダー。県入札監視委員、県総合政策審議委員、県農業農村振興懇話会委員、県教育委員、行政書士。当4

((1)職業(2)最終学歴(3)主な経歴、当選回数)

コロナ克服、経済再生する

 吉村美栄子氏の話 支えてくれた多くの人に感謝したい。コロナを克服して経済を再生させることが目の前の最大の課題。大好きな山形をもっと良くしたいという強い思いでこれからも一生懸命に取り組んでいく。

投票率62.94%

 県選挙管理委員会によると、知事選の投票率は全県で62.94%となり、選挙戦が行われた2009年(65.51%)を2.57ポイント下回った。

 市町村別で最も投票率が高かったのは、大蔵村の79.85%で09年から2.05ポイント伸びた。最低は酒田市の57.99%だったが、09年を1.42ポイント上回った。

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