白鷹の深山和紙作り始まる 初期工程、住民らが精を出す

2021/1/24 20:25
湯気が立ちこめる中、蒸し上がったコウゾの束を取り出す地元の人たち=白鷹町・深山和紙振興研究センター

 製造技術が県無形文化財に指定されている、白鷹町深山地区の深山和紙作りの初期工程「楮(こうぞ)ふかし」「「楮はぎ」「黒皮干し」の作業が24日、同地区で行われ、住民らが朝から力を合わせて精を出した。

 約15人が深山和紙振興研究センターで作業した。コウゾは和紙の原料となる植物。昨秋に同地区の畑で収穫し、事前に切りそろえて3束(計約900キロ)にし、1束を約2時間半かけ専用窯でふかす。束にかぶせたたるを釣り上げ、取り出したコウゾを冷水に浸し、軟らかくなった表皮を剥いで屋外に干した。

 今後は雪の上にさらし天日で漂白する工程がある。積雪十分な今冬は好条件だという。和紙は名刺や家屋の障子、酒のラベルなどに使われるほか、町内の小中高校の卒業証書や東北芸術工科大(山形市)の学位記にもなる。和紙職人の高橋恵(けい)さん(62)は「コロナ禍の収束は見通せないが、形に残り、温かみのある和紙の良さを感じてほしい」と話していた。

 同地区ではかつて農家の冬仕事で和紙作りが行われていた。現在は住民らでつくる深山和紙センター運営委員会といきいき深山郷づくり推進協議会営農部が継承している。

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