ケニア強化へ再渡航 海外協力隊員の片桐さん(寒河江出身)、五輪のバレー勝利見据え

2021/1/22 11:53
母校の陵南中でバレーボール部員に手本を見せる片桐翔太さん=19日、寒河江市

 国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員としてケニアの女子バレーボール代表を指導し、東京五輪に導いた片桐翔太さん(33)=寒河江市出身=が、来週早々にケニアに戻ることになった。新型コロナウイルス感染拡大に伴い帰国指示を受けて以来、10カ月ぶりの任務復帰となる。五輪開催を心配する声もあるが「やるべきことをやるだけ」と冷静に前を見据えている。

 片桐さんは山形南高時代にインターハイや全日本高校選手権に出場した経歴を持つ。2019年4月にケニアに着任すると女子代表でコーチ、トレーナー、情報分析の役割を担い、チームは昨年1月のアフリカ予選で五輪出場権を獲得した。本番への準備を進めていたが、新型コロナの感染拡大を受け3月に帰国を余儀なくされて帰郷した。

 これまでは現地と連絡を取るほか、県内の中高や大学のバレー部、スポーツ少年団を訪問。先輩指導者の手法を学び、選手への手ほどきも行った。さらに自分やチームに必要な援助を企業などに求め、これまで市内外11の企業・団体からスポンサーになってもらった。

 今回はJICAが現地の航空便の再開や感染状況などを総合的に勘案し、再派遣を決めた。同国バレーボール連盟からは会長名で復帰を望む手紙が届いており、3月末までの任期は「延長されると信じている」と片桐さん。「離れるのが名残惜しいと思える活動が山形ででき、皆さんに感謝している。人々とのつながりが財産で、ケニアに戻っても力になると思う」と話す。

 東京五輪の開催はコロナ禍で不安材料を抱えている。だが片桐さんは「一喜一憂せず、ケニアバレーボール発展のためやるべきことをやる」と強調。目指すのは五輪での勝利だ。21日には市役所に佐藤洋樹市長を訪ね再渡航を報告し、「悔いのないよう頑張ってほしい」と激励されると、「寒河江で学んだことを発揮したい」と力強く答えた。ケニア入り後は代表候補選手の状態確認を急ぐ。

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