森とさえずり、手刺しで表現 オリエンタルカーペット(山辺)が新作、ミナ ペルホネンと共同開発

2021/1/21 12:13
オリエンタルカーペットが「ミナ ペルホネン」と共同開発した新作「birds in the forest」=山辺町

 じゅうたんメーカー・オリエンタルカーペット(山辺町、渡辺博明社長)の個人向けブランド「山形緞通(だんつう)」は、ファッション・テキスタイルブランド「ミナ ペルホネン」(東京)と共同開発した新作「birds in the forest」を今月末から販売する。同社の技術力で「ミナ」の独特の世界観を表現した。女性を中心に根強いファンを持つ同ブランドと組み、新たな客層の獲得も狙う。

 「ミナ ペルホネン」はデザイナー皆川明さんが創設したブランド。物語性のある洋服が人気を集め、インテリアの分野にも進出している。今回のコラボレーションは、皆川さんがオリエンタルカーペットの技術力に注目して声を掛け、同社も「品質が良いものを作り、長く使ってもらう」という皆川さんのものづくりの姿勢に共鳴したところからスタート。約2年かけて作品を開発した。

 北欧の森を思わせる木々で黄色い鳥が思い思いに羽を休める皆川さん描き下ろしの原画を、オリエンタルカーペットの職人が手刺しで表現した。じゅうたんから飛び出すようにデザインされた鳥は一羽一羽、細かな手仕事で浮き彫り加工を施す一方、木々の幹のみをループ織りにすることで質感にアクセントをつけた。特に鳥の表現に関しては、同社にとっても挑戦だったという。

皆川明さんが描き下ろした原画

 渡辺社長は「若い職人にとっても技術のレベルアップにつながる機会だった。皆川さんと組むことで、新しい客層にもアピールできるのではないか」と話す。

 皆川さん自身じゅうたんにはこだわりがあり、実生活でも部屋の造りや家具に合わせて選ぶほか、今後使ってみたいじゅうたんのストックもあるという。皆川さんはオリエンタルカーペットについて「伝統を継承しながら新たな試みがある現場という印象で、職人の方が真摯(しんし)に取り組む姿は感動的ですらあった」とし、「(今回の作品で)日常に自然の色どりや生命力のようなものを感じ、長く愛用してもらえたらうれしい」とコメントしている。

 XSサイズ(縦60センチ横95センチ)からLサイズ(縦170センチ横240センチ)まで4サイズ展開で、価格は16万5千~96万8千円。同社ウェブサイトで今月末から先行販売するほか、新型コロナウイルスの感染状況に配慮しつつ2月中旬から、東京ショールーム(東京都千代田区東神田)で企画展示・受注会を予定している。

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