鏡(山形中央)遠藤(鶴岡高専)が2冠 県高校スキー・男女回転

2021/1/20 11:38
〈アルペン男子回転〉2回ともラップを奪い、大回転と合わせて2冠を果たした鏡颯太(山形中央)=最上町・赤倉温泉スキー場

 第70回全国高校スキー大会の県予選会を兼ねた第72回県高校スキー大会は19日、最上町の赤倉温泉スキー場でアルペンの男女回転を行い、男子は鏡颯太(山形中央)、女子は遠藤美咲(鶴岡高専)が制し、18日の大回転と合わせてそれぞれ2冠を果たした。

 鏡は1、2回目ともラップを奪い、合計タイム1分28秒41で栄冠をつかんだ。遠藤は僅差ながら2回ともトップタイムをマークし、2位と0秒21差の合計タイム1分36秒39で頂点に立った。

原点のゲレンデ、安定感光る―鏡

 「数え切れないほどこのゲレンデを滑ってきた」。男子回転で栄冠をつかんだ鏡颯太(山形中央)にとって、赤倉温泉スキー場はまさに競技者としての原点と言える場所だ。高校入学までを最上町で過ごしたヒーローは「思い入れのあるコースで結果を残すことができて、本当にうれしい」と声を弾ませ、18日の大回転と合わせての2冠を喜んだ。

 地の利を得た、安定感のある内容だった。1回目はターンの際に外側に膨らむなどしたが、実力者に焦りはなかった。斜度の変化に合わせてしっかりスピードを保ちつつ、上体を浮かせることでリズミカルにスキー板を動かして旗門に対応。終わってみれば、起伏に富んだコースで2回ともラップを奪い、地力の高さを見せた。

 山形工スキー部の鏡英樹顧問を父に持ち、赴任先の関係から同町で生活、就学前から競技に慣れ親しんできた。英樹さんは「颯太にとって、赤倉はホーム以上の存在。斜面や雪質などあらゆる状況を経験しており、安心して見ていられる滑りだった」と“古里”での活躍に目を細めた。

 アルペン2種目を制した県王者が見据えるのはあくまで全国の上位。慢心はない。「(2冠は)今後に向けての大きな自信になった。目標を高く持ち、さらに力を高めていきたい」と意気込み、一層の飛躍を誓った。

〈アルペン女子回転〉前日の大回転に続いて頂点に立った遠藤美咲(鶴岡高専)

競り合い制し、驚きと喜び―遠藤

 女子回転は遠藤美咲(鶴岡高専)が競り合いを制した。前日の大回転に続いて頂点に立ち、高い実力が光った。大回転を得意としており「正直、回転で優勝できるとは思っていなかった。驚きとうれしさが半々の心境」と表情を緩めた。

 次々と旗門を通過しながら、急斜面から緩斜面に移ってからもスピードを保って果敢に攻めた。降雪により軟らかくなった雪質を意識し、ターン後半では力み過ぎて失速しないよう感覚を研ぎ澄ませ、終始スムーズに滑り抜けた。「力を入れ過ぎず、優しく滑ることを徹底した」と振り返る。

 「思い切り良くやろう」と気持ちは高ぶっていたはずだが、レース中は自分でも意外なほどに気負いが消え去ったという。「冷静な、もう一人の自分と出会えた」。2冠を果たしたヒロインがまた一つ、成長の果実をつかんだ。

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