遠藤(鶴岡高専)、攻め抜きV2 県高校スキー・女子大回転

2021/1/19 15:10

 第70回全国高校スキー大会の県予選会を兼ねた第72回県高校スキー大会は18日、最上町の赤倉温泉スキー場でアルペンの男女大回転を行い、女子は遠藤美咲(鶴岡高専)が2連覇を果たし、男子は鏡颯太(山形中央)が頂点に立った。

 1回目でトップタイムをマークした遠藤は2回目で追い上げを許したが、合計タイムでは2位と0秒59差の2分18秒26で首位を守った。鏡は1、2回目ともラップを奪い、合計タイム2分11秒27で2位に1秒69の差をつけて制した。

 19日は同会場で男女回転が行われる。

〈アルペン女子大回転〉2連覇を遂げた遠藤美咲(鶴岡高専)=最上町・赤倉温泉スキー場

【ハイライト】基本練習で成長、自信も力に

 レース中、2連覇を果たした遠藤美咲(鶴岡高専)の視線は、自らが滑り抜けるラインをはっきりと捉えていた。「常に次の展開が見えた。焦りなく、思い描く展開を実践できた」。これまでの鍛錬に裏打ちされた滑りで、昨年の覇者として意地を見せた。

 1、2回目とも傾斜や旗門設定の変化にちゅうちょせず、持ち前の積極的な滑りを心掛けた。勢いに乗った半面、緩斜面から急斜面に移る場面では予想以上に飛び出してしまうといったハプニングはあったが、踏ん張りを利かせる粘りも光った。

 攻め気を貫けたのは、地力を高めたことで生まれた自信からだ。以前はターンの際に力み過ぎ、スムーズに切り返せないケースもあったが、重心移動や体の軸を意識した基本練習を繰り返したことで克服。「成長した自分を信じることで守りに入らず、優勝を呼び込めた」と達成感をにじませる。

 それでも、2年連続の頂点が懸かる中、「実力のある後輩も多い。プレッシャーは強かった」とレース前の心境を吐露。首位で迎えた2回目こそ追い上げを許したものの、王座を守り抜き「1位で全国に行ける。本当にほっとした」と安堵(あんど)の表情を浮かべる。つかの間の余韻に浸りつつ「大舞台では自分に恥じない結果を残したい」。集大成に向け、そう決意を新たにした。

〈アルペン男子大回転〉頂点に立った鏡颯太(山形中央)

焦らず諦めず、鏡(山形中央)が栄冠―男子大回転

 ○…男子大回転は鏡颯太(山形中央)が栄冠をつかんだ。1、2回目ともトップタイムをマークし、最終学年として面目躍如の内容となった。「この大会では初めての優勝。これまでの積み上げを生かし、しっかり成績を残すことができた」と充実の表情を浮かべた。

 2位に1秒69差をつける高い実力を示した。オフシーズンにバイクトレーニングなどにより高めた心肺機能と脚力で、終始勢いを落とさなかった。「そこまでメンタルは強くない」とはにかむが、だからこそ「とにかく落ち着いて、焦らずにやるべきことをやるだけ」。そう自らに言い聞かせ、旗門設定などのコース状況にも冷静に対応してレースをまとめた。

 「崩れかけた場面はあったが、決して諦めなかったことで得られたタイム」と語る17歳。大きな喜びを手にしながらも「目指すのはあくまでも全国の上位」と向上心を忘れなかった。

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