食とIT融合「スチコン」活用どうぞ 山形・食器販売の「セト藤」、貸しスペース開設

2021/1/19 13:00
スチームコンベクションオーブン(右奥)などを利用できる「セト藤」のフードテックスペース。料理教室も開催できる=山形市諏訪町1丁目

 食器販売の「セト藤」(山形市、斎藤雅樹社長)は18日、多機能加熱調理機器スチームコンベクションオーブン(スチコン)を備えたキッチンでメニュー開発や仕込み、撮影、料理教室の開催、店舗営業ができるスペースを、同市諏訪町1丁目の社内にオープンさせた。スチコンはIT技術で温度・湿度・時間を細かく設定できる調理機器で、食とITなどを融合した「フードテック」と空間をセットで活用できるシェアスペースは県内初という。

 スチコンは長年の経験で培われたベテランシェフの調理方法をデータ化し、自動再現できる機器として注目を集める。焼く、蒸す、煮る、揚げるなどさまざまな調理が可能だ。同社はドイツ・ラショナル社のスチコン販売代理店でもある。単なるショールームではなく、▽実際に使ってみたい▽店舗ではできない仕込みをしたい▽飲食店として短期間営業したい▽料理教室を開きたい―など、多様なニーズに応えられる場として開設した。同社の食器も貸し出す。山形市売上増進支援センター「Y―biz(ワイビズ)」の支援を受けた。

 新型コロナウイルス禍で顧客の飲食店が売り上げ減にあえぎ、同社も影響を受けている。斎藤社長(34)は「飲食店にとって大変な時期だが、時間や各種助成制度がある時期でもある。県内には素晴らしい店が多い。このスペースを活用し新メニューの開発や課題解決につながればいい」とエールを送る。「目が皿になる(目を見開いて驚く)ような体験を共創したい」との思いを込め、「フードテックスペース MESARA(メサラ)」と名付けた。

 初日は、市内すずらん通りで山形牛鉄板焼きなどを提供する「蝶結」を営んでいる千葉潤也さん(38)が同スペースを使用し、ローストビーフや茶わん蒸しを調理した。「設定するだけで失敗なく調理できる。仕込み時間の短縮につながるのでは」と期待していた。

 全体の広さは50平方メートル弱で、6人掛けのテーブルといす、高性能の食器洗浄機も備える。料金は1時間3500円。飲食店として営業(食品衛生責任者の資格が必要)する場合は午前10時~午後6時まで1回8千円、週1回ずつ1カ月間で3万円。午後6時以降の営業は要相談。最大2カ月まで。食器のレンタルは1点100円から。いずれも税別。問い合わせはセト藤023(624)0923。

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