知事選、吉村氏が全域で優位 大内氏、懸命に追う

2021/1/19 07:18
(右から届け出順に)大内理加氏、吉村美栄子氏

 任期満了に伴う知事選は24日の投開票まで、あと5日に迫った。山形新聞社は16~18の3日間、県内の有権者を対象に電話による世論調査を実施し、本社、支社の取材を加味して情勢を探った。現職の吉村美栄子氏(69)が新型コロナウイルス対策への高い評価を背景に全域で優位に戦いを進め、新人の大内理加氏(57)が自民党を主体にした組織戦で懸命に追う展開となっている。

 選挙戦は新型コロナ対策と経済回復を旗印に4選を目指す吉村氏に、県政転換を訴える大内氏が挑む構図。両候補とも人口減少を踏まえた子育て支援の充実を掲げ、農業や産業振興などの政策にも大きな違いはないことから、事実上、吉村県政の3期12年の評価が最大の争点となっている。

 吉村氏は県民党を標ぼうし、舟山康江、芳賀道也の両参院議員のほか、立憲民主、国民民主、旧社民、連合系などの県議や市町村議に自民の一部、共産が加わる幅広い勢力の後押しを受ける。支持政党別に見ると、立民、国民の8割前後、共産の9割強をまとめた。自民、公明からも大内氏を上回る支持を得て、「支持する政党はない」と答えた無党派層の6割強も固めた。

 県内全域で年代を問わず浸透しており、特に女性からの支持率が高い。一定の多選批判はあるものの、新型コロナ対策は8割超が評価しており、追い風を受けた形だ。

 自民が擁立した大内氏は遠藤利明、鈴木憲和、加藤鮎子の各衆院議員、県議会最大会派自民党の全26人、保守系の市町村議の支援を受ける。公明も県本部推薦を決めた。しかし、政党別の支持率は自民の3割強、公明の2割強と低く、組織を固め切れていない状況だ。無党派層への浸透も1割強にとどまっている。

 地域別では地元山形市で3割強、衆院1区全体でも一定の支持を得ているが、他地域への広がりに欠く。政権与党との連携強化を訴えてきたが、菅内閣の支持率が続落している状況も影響し、伸び悩んでいる。

 調査時点で態度を決めていない有権者は全体の2割となっている。最終盤は両候補とも最大の票田である山形市など都市部の攻略に力を入れ、組織力を総動員するとともに、子育て政策などを強調して浮動票の積み上げを狙う構えだ。

 ▽調査の方法=県内の有権者を対象に16~18日、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。実際に有権者がいる世帯にかかったのは1438件、うち1020人から回答を得た。

【立候補者(届け出順)】

大内理加(おおうち・りか) 57 団体役員 無新=自民、公明推薦

吉村美栄子(よしむら・みえこ) 69 知事 無現(3)

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