奥山さんの鍛金、BMW車内装に 新庄出身の人間国宝、三春滝桜モチーフ

2021/1/18 20:43
BMW車の内装に施された、奥山峰石さんの三春滝桜を描いた鍛金作品(BMWジャパン提供)

 新庄市出身で人間国宝の鍛金(たんきん)作家奥山峰石(ほうせき)さん(84)=東京都北区=の作品がBMWジャパン特別仕様車の内装に採用され、同社のオンラインストアで販売されることになった。奥山さんは「新たなチャレンジだったが楽しく仕事ができた」と話している。

 鍛金は金属を金づちや木づちで打ち延ばしながら、器物などを成形する技法。同社は、第一人者である奥山さんの作品を、伝統工芸の匠の技とBMWの先進技術の融合を図る限定車「7シリーズ ピュア・メタル・エディション」に採用し、高級感や芸術性をアピールしたいと昨年10月ごろ制作を依頼した。

 これまで主に手掛けてきた器物とは違う対象のため、意匠に力を入れた。選んだモチーフは花が咲く前のしだれ桜。日本三大桜に数えられる福島県の三春滝桜を、銀の地金に赤銅(しゃくどう)で表現した。これを助手席前側と4カ所のドアに施した。また後部席に備わるクールボックスに桜の文様をあしらった奥山さん作の純銀製カップも置き、高級感を一層演出している。

奥山さんの作品を内装に施し、限定販売されるセダン車(BMWジャパン提供)

 奥山さん自身も80歳までハンドルを握っていた車好き。「普段手掛ける器物などとは違う形状で凹凸もあり苦労したが、やりがいがあった」と振り返る。「鍛金は私の生きがい。今も毎日作業している」と制作意欲は衰え知らずだ。

 この車両の本体価格は2650万円。左ハンドル仕様、限定2台が今月29日から販売される。

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