不安の中、まず一山 共通テスト第1日程終了、県内大きなトラブルなく

2021/1/18 09:01
雪が降る中、試験を終えて会場を後にする受験生たち=酒田市・東北公益文科大

 大学入試センター試験の後継となる初の大学入学共通テストは17日、全国の会場で2日目の理科と数学を実施し、第1日程を全て終えた。実社会で使われる統計データや実験結果を分析する設問を多数出題した。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、試験会場では引き続き感染防止策が徹底された。

 県内6会場ではスケジュール通りに試験が進み、大きなトラブルなく日程を終えた。

 本県の志願者数は3820人。この日の受験率は▽理科(1)(基礎4科目)48.2%▽理科(2)(専門4科目)40.1%▽数学(1)(数学I・Aなど)84.1%▽数学(2)(数学II・Bなど)76.3%―だった。

 作問担当者は第1日程を振り返り「教科書で覚えた知識ではなく、その場で資料を理解し、答えにたどり着く思考力を重視した」と説明した。

 共通テストで「数学I」「数学I・A」の試験時間は、センター試験より10分長い70分に変更された。理科はセンター試験と同様に「物理基礎」「生物基礎」など基礎4科目と、「化学」「地学」など専門4科目から選択。時間に変更はない。

 全国の第1日程出願者のうち、「数学I」「数学I・A」を受験したのは67.8%の36万2265人。理科の専門4科目は40.3%の21万5511人が受けた。

 悪天候で16日に1日目の試験を中止した北海道稚内市の稚内北星学園大は、予定通り2日目の試験を実施した。

 第1日程の平均点の中間発表は20日、得点調整の有無の発表は22日。一斉休校で学習遅れがある現役生が対象で、第1日程の追試験も兼ねる第2日程は30、31日に行う。出願者総数は53万5245人。入試に利用する大学・短大などは計866校に上る。

【県内受験生ひと言】

 新型コロナウイルスの感染対策を徹底しながら行われた新テスト。「力を出せてまずはほっとした」「新しい問題に戸惑った部分もあった」―。県内の受験生は手応えと課題を口にしながら2次試験を見据えた。

 ▽奥山将人さん(18)=新庄北 目標の点数を高く設定して挑んだ。問題内容がどのくらい変わるか分からなかったが、学校の先生のアドバイスをしっかり聞いたので不安はなかった。頻繁に部屋の換気をしていたので少し寒かった。今後も継続して勉強する。

 ▽平沢莉々花さん(18)=山形北 試験会場ではマスク着用の呼び掛け、休憩ごとの換気が徹底されていた。英語で文章を読む形式の問題が増えるなど、新たな出題傾向に戸惑ってしまった。2次試験が控えているので準備をしっかりしていきたい。

 ▽五十嵐果鈴さん(18)=鶴岡南 全体的に問題を読む量が増え、読解力が試されていると感じた。新型コロナの影響で休校となった期間は、自分の弱点を克服する時間に充て工夫して勉強した。持っている力を出し切れたと思う。ひとまずほっとした。

 ▽鈴木瑠奈さん(18)=米沢興譲館 全体的に難しかった。思考力を問う設問に対応するために演習問題を重ねたので結果につながったと思う。推薦入試で進学先は決まっているが、(大学に)成績が送られるため緊張が続いていた。まずはゆっくり体を休めたい。

 ▽橋本小雪さん(18)=酒田東 問題集で新テストの対策をしてきたが、英語は想定した形式と少し異なって戸惑った。他の教科は自分の力を出せた。新型コロナの感染拡大を受け、年末年始は家で勉強することに集中した。最後の追い込みにつながったと思う。

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