先進技術で生活変える 本社提唱・5Gコンソーシアム、山形で初のシンポ

2021/1/16 13:04
県内のデジタル化の現状と課題をテーマにパネルディスカッションなどが行われた初のシンポジウム=山形市・山形メディアタワー

 第5世代(5G)移動通信システムや、機器を通信でつなぐ「モノのインターネット(IoT)」、人工知能(AI)の活用による地域活性化を目的に、山形新聞社が提唱した「5G・IoT・AIコンソーシアム」による初のシンポジウムが15日、山形市の山形メディアタワーで開かれた。デジタル技術活用の先進例を学びながら、社会課題を解決する新たなビジネスモデル構築について考えた。

 出席者同士の距離を確保するなど新型コロナウイルス感染防止対策を講じた上で開催し、約50人が参加した。記念講演は、富士通シニアエバンジェリストの及川洋光氏が「DX(デジタルトランスフォーメーション)による競争力軸の転換―近未来の姿をお魅(み)せします」と題し、オンラインで行った。

 及川氏はコロナ禍で社会構造が変わり、コミュニケーションのデジタル化、サービス・モノ提供の非接触化、製造現場の省人化・合理化が一気に進んだ現状を解説。空間にスマートフォンをかざすと、目の前に実物があるかのように、詳細に、好きな角度から見ることができる技術などを紹介し「こうした先進技術にどうアイデアを吹き込んでビジネスを改革していくか、そのアイデアが大切だ」と強調した。

 続いて県内のデジタル化の現状と課題をテーマにパネルディスカッションを行った。パネリストを小関眞一日本自動車販売協会連合会県支部長、山田昌弘南陽市東置賜郡医師会副会長、相田健太郎モンテディオ山形社長、コーディネーターを小林剛也県みらい企画創造部長が務めた。「高齢化で運転免許を返納する高齢者はさらに増える。デジタル技術と民間事業者の交通資源を組み合わせ、官民連携で配車事業のような新しいサービスを構築しなければならないのではないか」「デジタル化は目的に照準を合わせることが重要。高齢者が疎外されないよう取り組む必要がある」といった意見が出された。

 同コンソーシアムは昨年7月に発足し、産学官金の40企業・団体が参加している。シンポジウム冒頭、提唱者の寒河江浩二山形新聞社長(県経営者協会長)が「この活動はデジタル技術を活用する学びの場だけでなく、会員同士の連携を生む出会いの場にもなり、他県からも注目されている。会員企業・団体の発展と本県のデジタル化促進、持続可能な地域づくりにつながることを期待する」とあいさつした。

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