ウイルス、野生動物介し侵入か 鶴岡・豚熱で農水省調査、衛生管理が不十分

2021/1/16 09:41

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 鶴岡市の養豚場で昨年12月下旬に発生した家畜伝染病「豚熱」に関し、農林水産省は15日、有識者会議を開き、疫学調査チームによる調査結果を公表した。感染した野生イノシシ由来のウイルスがスズメなどの野生動物や人を介して侵入した可能性があり、衛生管理が不十分だったと指摘した。

 調査結果によると、豚を清潔に保つため豚舎の床に敷くもみ殻を屋外に保管していたが、防鳥ネットなどを設置していなかった。調査時、スズメの飛来が多く確認され、もみ殻から大量のふんが見つかったという。また、養豚場を出入りする車両の消毒も十分とは言えなかった。

 豚舎については日中、入り口を開放しており、野鳥が侵入する可能性があったと指摘。これらのことから人や野生動物が出入りしたり、野生動物に汚染されたもみ殻を使用したりした際に、ウイルスが持ち込まれたとみられるとした。

 この養豚場では昨年12月3日にワクチン接種をしているが、その後、豚が相次いで死んでいることなどから、接種前には感染が起こっていたと考えられる。また、多くの豚が出荷直前だったため、法律上、ワクチンが使用できず、感染が急速に拡大したとした。

 県は15日、養豚場を中心に指定していた豚の移動制限区域と、豚の圏外への持ち出しを止める搬出制限区域に関し、防疫措置完了から17日が経過し区域内でワクチン未接種の豚の出荷が終了したことから、農水省と協議の結果、同日で制限を解除すると発表した。

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