若者よ、ハンターになろう 県猟友会、メンバー確保に懸命

2021/1/15 10:57
クマ出没実地訓練。猟友会の役割は年々高まっている=2020年11月20日、山形市

 「もう一歩山に踏み込む本気のアウトドアを―」。県猟友会は新人ハンターを求めている。クマの目撃が相次いだ2020年、県内では人が襲われる被害も5件発生した。イノシシやクマなど有害鳥獣の駆除を行う猟友会は、地域の安全を守るほか、農作物被害を抑える上で大きな役割を果たしている。しかしメンバーは減っており、若手の獲得と定着が課題だ。

 県みどり自然課によると、クマの目撃件数は20年が794件(12月20日までの集計)で19年の450件から急増。イノシシによる農作物の被害も深刻で、19年度は7438万円と08年度の206万円から毎年、増加している。

 こうした実態から、地域の安全や農作物を守る意味で猟友会の役割は高まっている。しかし、県猟友会の会員数は1978(昭和53)年度の7141人をピークに減少し、2014年度には1397人になった。近年のジビエブームなどもあり、19年度までに1616人と回復傾向にあるものの、新規の狩猟免許取得者はわな猟が中心。猟銃を使いクマやイノシシに対応できる会員に限れば、10年度の1625人から19年度は1364人と、近年は小幅ながらも減少が続く。

 県猟友会では免許取得を検討している人に対し、射撃の見学やジビエの試食ができる狩猟普及セミナーを実施している。県は銃やガンロッカー購入費用などを補助し、猟銃を使った捕獲従事者を確保する取り組みを13年度から行っている。

 山形市と中山町の会員でつくる山形猟友会(佐藤勝彦会長)によると、免許取得後に挫折する人も多いという。獲物を捕れるようになるまでは経験と時間が必要だからだ。同会の青山克己副会長は「金銭面や最初の補助だけでなく、獲物を探して捕る『本気で自然と戯れる』楽しさが分かるまで、技術面の指導も充実させたい」と今後の展望を話した。

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