河北町のかほくイタリア野菜研究会が生産する高級冬野菜「タルティーボ」の出荷がピークを迎えている。同町西里のハウスでは会員が、鮮やかな赤紫が映える葉を冷水で洗い、続々とコンテナに詰め込んでいた。
サラダやステーキの付け合わせとして生や軽く炒めて食べられ、シャキシャキとした食感とほのかな苦みが特徴。国内の生産者は少なく、首都圏のイタリア料理店などで重宝されているという。市場では1キロ当たり3千円以上と高価で、「イタリア野菜の王様」とも呼ばれる。
同町溝延の畑で昨年12月に収穫した後、ハウスの暗室に移し、2~3週間水に浸すことで苦みが和らぐ。昨夏の豪雨や高温の影響で、同研究会の今季の出荷量は600~700キロを見込み、昨シーズンの半分ほど。一方、新型コロナウイルスの影響でイタリアからの輸入が止まり、新規の受注があったという。
県内では14日、同町のアグリランドひな産直センターなどで販売が始まる。研究会の牧野聡理事長は「バルサミコ酢としょうゆを合わせたのを付けて食べるのがお勧め」と話した。出荷は2月中旬まで。
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