新型コロナウイルスの感染拡大により中止となった山形市の伝統行事「初市」の代替イベントが12日、市役所敷地内を会場に4日間の日程で始まった。縁起物や伝統産業品などを販売する露店が並び、会場は小規模ながらも新年を祝うムードに包まれた。
山形商工会議所が検温や人数制限などの感染防止対策を徹底して開催。庁舎東側の千年和鐘近くに色とりどりの団子木や初あめ、カブや白ひげ(アサツキ)、まな板、打刃物などを扱う6店舗が出店した。午前10時のスタートとともに次々と市民らが訪れ、出店者との会話を楽しみながら目当ての品を買い求めた。
団子木を販売した吉田園(同市)の吉田政春さん(61)は「こうして開催してもらって大変ありがたい。顔なじみのお客さんも来てくれた。来年は仲間たちと一緒に通常通りできるといい」と話した。買い物に訪れた同市旅篭町1丁目、自営業三ツ井容子さん(66)は「大々的な開催でなくても、とてもいい。また1年頑張らないとね」と笑顔を見せていた。
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