訳あり農作物、販売アプリ計画 東根出身の学生2人、廃棄なくし農家の収入増へ

2021/1/12 11:58
フリーマーケットアプリ立ち上げを目指す中川史明さん(左)と新美景司さん

 過剰在庫や規格外などで廃棄予定だった訳あり農作物の販売に特化したフリーマーケットアプリを作りたい―。農家の収入向上につなげるとともに、SDGs(持続可能な開発目標)にも掲げられる食品ロス削減を実現しようと、東根市出身の学生2人がクラウドファンディングで資金と協力者を募っている。

 企画を進めているのは米イリノイ州のノースセントラルカレッジで経営を学ぶ中川史明さん(20)と、自治医科大2年新美景司さん(20)。中川さんは山形東高を卒業後、単身アメリカに渡り、起業家精神や環境に配慮した持続可能なビジネスについて学んでいる。去年は新型コロナウイルスの影響で帰国し、実家の果樹園を手伝いながらオンラインで学習を続けていた。

 去年6月、サクランボの収穫を手伝っていたところ、色づきの良くないものなど多くの実が廃棄されることを知った中川さんは、どうせ処分するならと、フリーマーケットアプリで訳あり品として出品した。すぐに買い手が付き、400グラム入りパックが毎日40個近く売れた。需要があると気付き、同8月には最上川の氾濫で被害を受けた尾花沢市のスイカ農家を回り、表面に傷が付き出荷できなくなったものを買い取り、フリマアプリに出品。実家のサクランボと合わせ、廃棄される予定だった農作物の売上は約450万円に上った。

 この経験を話したところ、大学でSDGsについて学ぶ新美さんが、「廃棄される農作物の販売は食品ロス削減になり、社会的貢献にもつながる」と提言した。2人は全国各地の農家にインターネットを通じて連絡を取り、調査を実施。新型コロナウイルスによる外食需要低下だけでなく、近年の異常気象多発によって生産量の見通しが難しく、農作物の廃棄が増えていることや、既存のフリマアプリでは手続きが煩雑なことや、在庫管理が難しく時間の余裕がないと積極的な活用にはつながらないことを知った。

 2人は農家がより使いやすく、簡単に消費者とつながるマーケット「FARMERS’」の立ち上げを決意し、アプリとウェブサイトを開発している。中川さんは「廃棄が消費に変わることで、農家の収入にもなるし、地球のためにもなる。誰でも使いやすいストアを目指していきたい」と語る。

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 問い合わせはfarmersjpn@gmail.com。クラウドファンディングのアドレスはhttps://camp-fire.jp/projects/view/358471

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