ミニ熱気球「スカイランタン」を飛ばすイベントが11日夕、河北町のどんがホール駐車場で行われた。2012年から東日本大震災の犠牲者追悼や早期復興の思いを込めて続けられてきたが、今年は新型コロナウイルス禍の収束も願い実施。柔らかな明かりが、空高く舞い上がった。
ランタンは高さ約3メートル、縦横約1.3メートルの直方体で、谷地高の書道部と美術部、町内の幼稚園や小学校、谷地八幡宮など10団体が制作。疫病を払うとされる妖怪アマビエのイラスト、「疫病退散」や、被災地の復興と平和を祈る「天下泰平」の文字が描かれた。
ガスバーナーでランタン内の空気を温め、備え付けた燃料に着火すると、高さ約20メートルまで一気に浮かび上がり、冬の夜空を彩った。
NPO法人元気netかほくが主催。庄司武典理事長は震災10年の節目まで続けてきたことに触れ「コロナ収束後に被災地と交流したい。追悼や復興の祈りが届くよう、この先も続けていく」と話した。
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