「1年分、一気に降った」 庄内地域中心に荒天続く

2021/1/10 11:45
歩道が大雪でふさがれ、除雪作業が進められた=9日午前8時38分、鶴岡市砂田町

 「こんなに一気に降ったのを見たことがない」。庄内地域は連休初日の9日、暴風雪に続き、大雪に見舞われた。例年は積雪が少ない沿岸部や市街地で昼ごろにかけて降り続け、住民らは早朝から慣れない雪かきに追われた。雪害事故も発生し、鶴岡市では犠牲者が出た。

 24時間降雪量が観測史上最大の45センチとなり最大積雪深が58センチとなった酒田市では、市民がドカ雪に大苦戦。いつもの吹雪と勝手が違い、住まいから出るのがやっとといった状態になった。平日と異なり車や人の動きは少なかったものの道路除雪が追いつかず、請負業者は「夜中から出ずっぱり。一睡もしていないが終わらない」と語った。

 JR酒田駅前で80代女性は、「つえをつきながら雪の中を歩くのは難しくて…」と恐る恐る車道を歩いてバス停へ。その後、「ずっと待っているけど、ダイヤも乱れているみたい」と用事を諦めて自宅へ戻った。駐車場を除雪中の60代男性は「1年分が一気に降ったみたいだ。除雪は苦ではないが、捨てる所がない」と困った様子。遊佐町では視界が遮られるほどの降雪で、自宅前で雪を片付けていた60代女性は「いつもなら雪を風が飛ばしてくれるのに…」と驚いていた。

 鶴岡市では中心部の鶴岡公園で、9日午前8時までに積雪深が前日同時刻比で倍以上の94センチを記録した。みどり町の集合住宅駐車場では車が雪に埋もれ、掘り出していた男性は「これほどの雪は久しぶり。午前4時から作業している」と疲れた表情。文園町の第一学区学童保育所で屋根の雪を落としていた男性職員(29)は「一気にこれだけ積もるのは記憶にない」と話した。

 酒田、遊佐の各市町は9日、豪雪対策本部を設置。酒田、鶴岡両市では除雪中の人的被害も確認された。今後も冬型の気圧配置が続くため、関係機関は警戒を強めている。

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