知事選、県内各地で攻防激しく

2021/1/10 10:46
(右から届け出順に)大内理加氏、吉村美栄子氏

 任期満了に伴う知事選に立候補した新人で元県議の大内理加氏(57)=自民・公明推薦=と現職で4選を狙う吉村美栄子氏(69)は告示とともに動きを加速し、両陣営は24日の投票日に向け、県内各地で攻防を繰り広げている。県政刷新を訴える大内氏は自公の組織を足掛かりに浸透を目指し、吉村氏は現職の知名度の高さを生かして支持固めを急いでいる。(届け出順)

 新型コロナウイルスの感染拡大が続き、選挙運動が制限されているほか、大雪の影響もあって、有権者の反応は今ひとつだ。両陣営とも働き掛けを強めており、中盤以降の戦い方が勝敗に影響するとみられる。

 大内陣営は遠藤利明、鈴木憲和、加藤鮎子の各衆院議員に加えて県議会最大会派自民党の全26人、県市長会の有志8人、保守系の市町村議など分厚い陣立てで運動を展開する。県本部推薦を決めた公明党も積極的に支援。各地の個人演説会や街頭演説には各衆院議員、県議、市町村議が同行し、国と県、市町村との一体感をアピールしている。

 告示後は特に、吉村県政に対する批判を前面に打ち出している。個人演説会で県政運営に対して激しい口調で不満を口にする県市長会有志の映像を流すなど、潜在的な批判票を積極的に取り込む戦略だ

 県議として2期連続でトップ当選するなど山形市内では多くの支持を集めてきたが、課題は他地域での知名度不足を解消し切れるか。陣営は組織戦に持ち込んで厚い保守地盤を固め、山形市から県全域への浸透を目指す。

 吉村陣営は、新型コロナを乗り越えるために現職の経験と実績が必要と強調し、県政の継続を訴えている。吉村候補は告示後も公務優先を貫いており、代わって各地区に張り巡らせた選対組織が運動の中心となっている。

 連合山形など労組関係が足元を支え、支援県議13人や市町村議らが遊説に帯同するなどし、支持層固めに奔走。吉村候補の出身地・大江町の松田清隆町長ら西村山の多くの首長、早々と支持を決めた最上7町村長らが積極的に支援する。

 過去2回は無投票で2009年以来の選挙戦となっており、選対を構成する組織の代替わりも進んだ。挑戦者として初陣を飾った12年前とは異なり、今回は知名度も高い。陣営は運動の上滑りを警戒し、大票田の山形市で経済人や若者の支援団体による集会を近く開き、引き締めと盛り上げを図る方針だ。

立候補者(届け出順)

大内理加(おおうちりか)57 団体役員 無新=自民、公明推薦

吉村美栄子(よしむらみえこ)69 知事 無現(3)

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