バスケットボール男子・Bリーグ2部東地区のパスラボ山形ワイヴァンズは第16節の9、10両日、天童市の県総合運動公園アリーナで熊本(西地区)と対戦する。リーグ戦全32節(60試合)の前半戦を締めくくる日程。年明け直後の前節で2連勝した勢いのまま、今年初のホーム戦で白星を挙げたい。
山形は8日、試合会場で調整した。同日現在、13勝13敗で西地区4位の熊本は、外国籍選手に加え、セネガル出身の帰化選手を擁する。アシストを量産するポイントガード石川海斗が攻撃連係の要となり、チームの得点力は高い。12勝16敗で東地区6位の山形は培ってきた守備の連動性をどこまで発揮できるかが問われる。
ミオドラグ・ライコビッチヘッドコーチは「チームのエンジンである石川と主力外国人選手を波に乗せないことが重要だ。オフェンス色の強い相手だけに、80点以下に抑え込むことで勝利が見えてくる」と展望した。
好調の飯田、自信深め気合十分
○…25歳の若武者が調子を上げている。今季信州から移籍したシューティングガード兼スモールフォワードの飯田遼。激戦となった前節の愛媛戦では、2試合とも後半の勝負どころで3点シュートを決めて勝利に貢献した。「相手の守備に応じて自分がするべきプレーを実践できた。今年初のホーム戦を見応えのあるものにする」と気合十分だ。
果敢な守備に加え、整ったフォームから放たれるアウトサイドシュートが持ち味。今季は決定力不足に苦しんできたが、年頭の接戦では3点シュートで貴重な追加点を奪取。シューターとしての自信をつかみつつある。
チームの飛躍に向け、主力外国人選手の活躍はもちろん、飯田ら日本人選手のプレー精度が鍵となる。「ファンや仲間から『飯田なら決めてくれる』、そう思ってもらえるシューターになりたい」。まっすぐな視線で、上へ上へと続く成長の階段を見つめた。
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