西川町志津の積雪深が8日午前8時の時点で318センチになった。国内屈指の豪雪地として知られる青森県酸ケ湯の同時刻の300センチを上回った。
志津には県の積雪観測地点があり、過去10年間のデータでは、この日の平均積雪深は262センチ。気象庁の観測地点がないことから、全国的な知名度は酸ケ湯に劣るが、最高値は1974(昭和49)年の790センチと、酸ケ湯の566センチ(2013年)を大きく上回っている。町と月山朝日観光協会は19年12月に「日本一の『月山』雪国宣言」を行うなど、雪の深さ日本一をPRしている。
この日も多くの雪が降り、観測地点近くの清水屋旅館の今野志津さん(44)によると、午後4時には積雪量が344センチを記録したという。今野さんは「連日の除雪は大変だが、月山の夏スキーの誘客につながればうれしい」と、豪雪にめげず明るく話していた。
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