任期満了に伴う知事選が7日告示され、ともに無所属で、新人の元県議大内理加氏(57)=山形市=と、4選を目指す現職吉村美栄子氏(69)=同=が立候補を届け出、知事選としては全国初の女性同士による一騎打ちが確定した。投票日は24日で、即日開票される。
過去2回の知事選は無投票で、選挙戦は2009年以来12年ぶり。吉村県政12年間の評価をはじめ、子育て支援を含む人口減少対策、新型コロナウイルスの感染拡大で深刻な影響を受けた県内経済の立て直しなどが主な争点となる。
自民党県連が擁立した大内候補は、公明党県本部の推薦も受ける。一方、立憲民主、共産、国民民主の各党県組織は吉村候補の自主支援を決めた。県政運営の刷新か継続かを巡り、事実上、自公勢力と非自民勢力が争う構図だ。
大内候補は山形市のホテルメトロポリタン山形で必勝祈願祭と出陣式に臨み、遠藤利明選対本部長や加藤鮎子県連会長、鈴木憲和衆院議員のほか、県市長会の有志代表として佐藤孝弘山形市長、公明党の若松謙維参院議員らの激励を受けた。JR山形駅東口で第一声を上げた後、山形、上山、山辺、中山、天童の各市町を回り、夜は山形、天童両市の計3カ所で個人演説会を開いた。
吉村陣営は山形市のパレスグランデールで出陣式を行った。新型コロナ対策として出席者を限定し、舟山康江、芳賀道也の両参院議員は電話でエールを送った。県内各地区選対にライブ動画を配信し、一体感を醸成。菅根光雄尾花沢市長、遠藤直幸山辺町長もマイクを握った。吉村候補は第一声に続き、山形市街地から出身地の西村山地区に入り、街頭演説を重ねながら支持を訴えた。
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