観光関係者、苦悩「この状況どこまで…」 GoTo停止延長の見通し

2021/1/6 12:46
例年はこの時期でも駐車場は混み合うが、大雪の影響もあって空きが目立つ=遊佐町・道の駅鳥海「ふらっと」

 首都圏4都県を対象に緊急事態宣言が7日にも発令される見通しとなった。11日が期限となっていた観光支援事業「Go To トラベル」の全国一時停止も延長が濃厚で、県内の観光関係者は「この状況がどこまで続くか不安だ」と、苦悩の表情を浮かべる。

【道の駅】

 遊佐町の道の駅鳥海「ふらっと」は、毎年この時期、寒ダラ汁の販売が始まり、県内外の客でにぎわいを見せるが、GoToの一時停止や大雪の影響で訪れる人はまばらだ。

 同駅では昨年12月上旬に地域共通クーポンの利用を開始。近くにある宿泊施設の利用者や秋田県からの観光客が立ち寄って買い物や飲食を楽しんでいた。停止後、書き入れ時の年末年始の入り込み数は前年比3分の2まで落ち込んでいるという。同駅の白畑正照駅長は「寒ダラ汁目当ての客が見込める時期だけに、延長されればさらに大きな痛手となる。いち早く再開してほしい」と話した。

【駅弁製造】

 人気駅弁「牛肉どまん中」などを製造・販売する新杵屋(米沢市)は、東京駅の駅弁店や米沢駅前の直営店の売り上げが中心で、帰省客を含め人の往来減少の影響をまともに受ける。稼ぎ時の一つだった年末年始の売り上げは例年の3分の1程度。加えて緊急事態宣言発令とGoTo停止期間延長が見込まれ、「感染者が増えている現実を見れば仕方ないが非常に厳しい。どこまで続くのか不安だ」と苦悩の色を浮かべる。

 例年売り上げが落ちる正月明けは、新宿の百貨店で開かれる駅弁大会での販売が比較的大きな割合を占めており、今年も7日から開催予定だが、打撃は避けられない。「人出の減少や時間の短縮などを心配している」とこぼした。

【蔵王温泉】

 「(停止期間が明ける予定だった)12日以降に期待していた。あるのは不安のみ」と話すのは蔵王温泉(山形市)の旅館「季の里」の岡崎宏一社長。旅館は年末年始、予約で埋まっていたが、GoTo停止によるキャンセルがあり、例年の3割ほどにとどまった。様子見をする人が多いのか、2月もいつになく予約の動きが鈍いという。

 4、5月の緊急事態宣言発令時は休館する旅館が多かったが、蔵王は今が樹氷観賞客やスキー客が訪れるハイシーズン。「休むのも一つの手なのだろうが、1、2月にその選択はなかなかできない」と悩ましげだ。「前向きに策を考えたいが、感染が収束しない今、何か仕掛けられる状況でもない。(人の動きを)いったん止めて我慢するしかないのかな」とつぶやいた。

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