活気満々、県内で初競り マスク姿でも威勢よく

2021/1/6 11:55

 山形、米沢、三川各市町の地方卸売市場で5日朝、新春恒例の初競りが行われた。場内には旬の鮮魚、野菜、果物が並び、卸売業者や仲卸業者などが活発に取引。市場関係者はマスクを着けて新型コロナウイルスの感染対策を万全にした上で、盛況を願いながら業務をスタートさせた。

全国各地から入荷した水産物などがてきぱきと取引された初競り=山形市公設地方卸売市場

【山形】家庭用の魚、需要高まる

 県内で唯一、青果物と水産物の両方を取り扱う山形市公設地方卸売市場では、水産物から競りを開始。多彩な品々が次々と取引された。新型コロナウイルスの影響で飲食店向けの高級魚は取引量が低下している一方、サケやサバといった家庭で味わう大衆魚は需要が高まっているという。

 場内には庄内浜で水揚げされたマダイ、青森県のマダラ、岩手県のサバ、富山県のスルメイカなどが並んだ。マグロは8本が入荷。この日最大だったのは87.5キロの長崎県の養殖本マグロで、昨年と同じ最高額の1キロ4500円で競り落とされた。

 青果物は県内外から届いた白菜、キャベツ、大根、カブ、リンゴ、ミカンなどが取引された。全般的に昨年11~12月は安値傾向が続いたが、鍋の具材にする野菜などは寒くなって需要が高まり、価格は例年並みまで持ち直してきた。

 初市行事では開設者の佐藤孝弘市長ら関係者が鏡開きで初競りを祝った。

活発な取引が行われた初市=米沢市青果物地方卸売市場

【米沢】雪菜などの品質が良く

 米沢市の市青果物地方卸売市場と米沢地方卸売市場(米沢魚市場)ではそれぞれ初市が開かれた。市場関係者や小売業者、仲買人などが今年1年の取引の安定と活性化を願った。

 青果の取引は入荷量、価格共に例年並み。トマト類や、地物のアスパラ菜などが多く入った。今季は雪が多いため、雪菜や寒中キャベツなどの品質も良いという。初市行事であいさつした中川勝市長は、昨年開場50年を迎えた同市場施設について「新年度には改築の方向性の具体的なめどを付けたい」と述べた。

 魚市場の本格的な取引は、水揚げ量が増える今週末ごろから。米沢魚市場組合の斎藤隆夫組合長は「魚に携わる多くの方が亡くなった東日本大震災から今年で10年。コロナ禍の中で、食を取り扱う仕事の大事さを改めて感じている」と語った。

県内外からの野菜や果物が次々と並んだ初競り=三川町・公設庄内青果物地方卸売市場

【三川】天候不順で地物は高値

 三川町の公設庄内青果物地方卸売市場では、県内外から入荷した野菜と果物類約125トンが取引された。場内には市場関係者の活気あるやりとりが響いた。

 関東地方の大根やキャベツ、九州地方のミカンのほか、庄内産のホウレンソウや赤カブ、ネギなどが並んだ。同市場管理事務所によると、県外からの入荷は順調で安値傾向。一方、地物は天候不順の影響もあって高値で推移しており、市場全体の取引状況は前年並みという。

 競りに先立つ初市行事では優良出荷団体、優良生産出荷者などを表彰し、新年の盛況を願った。

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