老朽化空き家、大石田町が公費解体 「計画」に基づき着手

2021/1/5 14:51
大石田町が所有者から寄付を受けて直接撤去を進めている来迎寺地区の空き家=同町横山

 老朽化により倒壊の危険がある空き家について、大石田町は計画に基づいた撤去を進めている。所有者による撤去が困難な場合、物件の寄付を受けた町が公費で解体する「直接除去」に乗り出すなど対策を本格化させた。

 そば店が並び観光客が行き交う来迎寺地区では長年、道路沿いにある空き家が地区の問題だった。町には近隣住民から「屋根のかやぶきが飛んで来る」といった相談が寄せられ、安全面からも放置できない状況になっていた。

 町は所有者による解体は困難と判断し、所有権を町に移して昨年12月に解体工事に着手した。事業費は550万円で、国から2分の1の補助を受ける。来迎寺地区の住民は「風で空き家の物が飛んだり、動物が住み着いたりしていた。10年ほど抱えていた問題が解決して良かった」と歓迎する。跡地は雪置き場として活用されるという。

 今回の撤去は、町が昨年策定した「空き家対策総合実施計画」に基づいて進められた。2024年度までに、来迎寺地区の物件を含めて所有者による解体が困難な3件を町が撤去する方針を盛り込んでいた。

 ただ、撤去は原則として所有者が行わなければならない。計画は所有者による撤去の目標を15件と設定し、20年は1件実施されたという。所有者は費用の10分の8(上限50万円)の補助を受けることができる。

 15年の調査では町内の空き家は117件とされている。計画は空き家の利活用方針も盛り込んでおり、町は撤去と併せて検討を進めていく。

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