忘年会自粛の波、頭抱える飲食店 「中止」「不参加」が多数

2020/12/13 08:56
人通りがまばらなJR山形駅前の飲食店街。「全然お客さんが来ないよ」とつぶやきながら、他店の様子をうかがう従業員の姿も

 「忘年会を開きますか?」の問いかけに、「寄り添うぶんちゃん取材班」に多くの回答が届いた。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、「中止になった」「参加しない」は、「開催する」「誘われたら参加する」の約4倍に上った。収束後のあり方については「ワクチンができたら元に戻る」「少人数での開催が定着する」などの声が寄せられた。

 回答で多かったのは職場が中止を判断したり、“NG”を通達したりするケース。山形市の30代サービス業男性の会社では忘年会はなくなり、家族以外の5人以上の会食や飲み会は避けるよう指示があった。「参加するかはその都度検討する。普段からマスクスタイルでの会食など感染対策に気を付けている」

 寒河江市の60代会社員男性は地元で感染者が出たため「1週間前に中止になった」。酒田市の60代自営業男性は「忘年会は全てなくなった。マスクをしてまでやりたくない」とし、鶴岡市の40代会社員男性は年末に同級生と集まるのが恒例だが「さすがに今年は中止にした。特効薬がない今は集うことを避けるしかない」と警戒する。

 「送別会を兼ねた忘年会がある」と答えたのは山形市の旅行代理店勤務の50代女性。例年の居酒屋での大皿料理を変更し、「旅館の個室でなるべく外部の人と接触しないで実施する。マスクも手放さない」。上山市の40代製造業女性は「仲の良い友人や家族とこぢんまりと開く」。天童市の60代主婦は全国にいる友人7、8人でオンライン忘年会を計画している。

 この状況に飲食店は頭を抱える。山形市の60代飲食業女性は「予約はない。1、2年で市内の居酒屋、小料理屋は消滅してしまう」と悲鳴を上げる。舟形町の40代自営業男性は「近隣で感染者が出るとキャンセルになる」と説明。天童市の30代アルバイト女性が働く店も予約は少なく「(予約が入っても)いつキャンセルされるか分からないので喜べない」と漏らす。

 コロナ収束後の忘年会はどうなるのか。「ワクチンができたら盛り上がりたい」(山形市、50代パート女性)「元のにぎわいが戻ると願いたい」(山形市、50代医療従事者男性)といった期待が聞かれる。一方で「元には戻らない」との声も。「職場やサークルなど大人数での忘年会は少なくなるのでは」(米沢市、50代無職女性)「各種会合のあり方は変わると思う。大人数で飲食できない文化になりそう」(山形市、70代会社員男性)と、新しい生活様式に合わせた変化が定着すると予想している。

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