7月の豪雨で浸水被害を受けた大江町左沢の百目木地区の近くを流れる最上川で、中州の支障木伐採に向けた作業が始まり、3日には重機よる整地などが行われた。同地区では支障木と河床の土砂が水害の一因となっており、住民が対策を求めていた。
河川管理者の国土交通省山形河川国道事務所によると伐採は今月9日に始まり、来年3月上旬ごろに完了予定という。事業費は約2千万円で、約20センチの水位低下が見込まれるという。
最上川は同地区を過ぎると大きくカーブし、約4ヘクタールの中州がある。昭和40年代ごろまでは中州に畑があったが、その後は放置され、現在は太く高い樹木が生い茂って流れを阻害。何度も川が溢水して浸水被害が発生している。住民の訴えを受けた町が、同事務所に伐採を要望していた。
同地区左沢1区の鴨田徳康区長(66)は「夏場の増水前に着工してもらいほっとしている。伐採後は土砂の浚渫(しゅんせつ)も行ってほしい」と話していた。
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