和雑貨などを扱う天童市老野森3丁目の呉服のささきは、えとをテーマにした来年版の縁起物「丑(うし)」を発売した。「福に向かってモー(猛)ダッシュ」と駄じゃれを効かせて新型コロナウイルスを吹き飛ばし、新年の運気アップをもたらす。
厄よけという「ひのき升」に、着物の古布と端切れで作った干支(えと)の人形が入る「一生益々(一升枡(ます))シリーズ」第8弾。今作は升から無垢(むく)な表情の和牛が顔を出す。牛(丑)は勤勉でよく働く神の使いで、学問や芸術の上達にご利益があるとされる。「紐(ひも)」の字のつくりには「丑」があるため、結ぶ、つかむの意味もあり、「着実にしっかりと幸せを運ぶ」との願いが込められた。
升の上に座るのは、向かいえとの未(ひつじ)。「無限の可能性を表し、家庭円満、調和、財も成す」とされ、セットで福を招くように作られた。デザインする女将の佐々木康子さん(55)は「今は新型コロナウイルスが不安にさせているが、日本の縁起物を飾って家族や友達と福や幸運の会話をして心身を健康に保ってほしい」と話す。
価格は3256円。新型コロナウイルスの邪気をはらうため、無病息災のお守り「追い羽根」もプレゼントする。郵送可能、火曜日定休。呉服のささき023(653)2947。
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