陸上期待の新星、無限の向上心 全国四種競技・中学新Vの高橋さん(上山南)

2020/11/30 13:03
さらなる高みを目指し練習に打ち込む上山南中の高橋大史さん=上山市・同校

 横浜市の日産スタジアムで10月に行われた陸上の全国中学生大会の男子四種競技で、上山南中3年の高橋大史さん(15)が日本中学記録を塗り替えて頂点に立った。新型コロナウイルスの影響で練習が制限されるなど厳しい状況にあったが、諦めずに努力したことが結果につながった。「もっと上のレベルで戦えるよう力を高めたい」。期待の新星は、まだまだ成長しそうだ。

 今夏の全国中学校体育大会中止を受け、日本陸連が開いた代替大会で実力を発揮した。四種競技の110メートル障害で14秒26、砲丸投げで13メートル91、400メートルで51秒28をマークして3種目で自己ベストを更新。走り高跳びは1メートル85で自己最高タイとし、3091点の日本中学記録を樹立した。

 全国を制した大器だが、これまで陸上一筋だったわけではない。小学生のころは就学前から親しんでいたスノーボードでの五輪出場が目標だった。冬季間に本腰を据えて練習に打ち込むため、中学進学時に冬場の練習時間が少ない陸上部を選択した。「入部直後は意欲が高かったわけではなく、フォームも不正確で、体力でも仲間に劣っていた」と話し、「先生や先輩に引っ張ってもらいながら次第に結果が出始め、心に火が付いた。気付けば陸上に没頭していた」と笑顔を見せる。

 走り高跳びと100メートルが主戦場だったが、身長181センチ(現在)の恵まれた体格と高い身体能力、さまざまな種目への適応力を生かし、1年の冬から四種競技に転向した。同校陸上部の本間哲顧問(37)は「まさにオールラウンダー」と評し、「各種目を器用にこなす上、アドバイスの吸収力、自分の動作に対する分析力は群を抜いている」と高い技量に太鼓判を押す。

 コロナ禍で一時は十分な練習が積めず、大きな目標だった全中大会も中止となった。落胆は小さかったわけではない。それでも、大舞台が用意されることを信じ、練習用具を自宅に持ち帰るなどして必死に練習に励んだ。

 代替大会開催の一報はそんな中で飛び込んできた。「気持ちが一気に高まった。めげずに調子を維持したことが全国制覇につながった」と、苦悶(くもん)の果てにつかみ取った栄冠に充実の表情を見せた。

 次のステージでは八種競技に挑戦するつもりだ。「(四種競技で)日本中学記録を塗り替えられたことは、高校での好記録を狙う上で大きな自信になった。周囲のサポートに感謝し、さらなる成長を遂げる」。飽くなき向上心を見せた。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]