交通死亡事故ゼロ7000日、大蔵村が達成 全戸で意識醸成、啓発にスピード感奏功

2020/11/28 10:56
庁舎入り口に設置した交通死亡事故ゼロの記録表。大台の「7000日」に到達した=27日午前9時57分、大蔵村役場

 大蔵村は27日、交通死亡事故ゼロ期間7千日(約19年2カ月)を達成した。県内市町村の最長期間で、後続を大きくリードする大記録となった。村は住民の安全意識の高さを要因に挙げ、「さらに記録を更新していきたい」としている。

 この日の朝、村交通安全専門指導員が庁舎入り口にある掲示板の日数を「7000」に更新した。村内では2001年9月28日、寒河江市に通じる峠道で軽自動車が転落し、運転席にいた村外の男性が命を落とした。今回の記録は翌29日からカウントしての7千日。県内市町村別のゼロ期間を見ると、中山町が2500日超の約6年11カ月、戸沢村が約5年と続き、大江、舟形両町で4年以上を記録。大蔵村が断トツの首位を走っている。

 人口が3122人(今月1日現在)と県内の市町村で最も少なく、交通量がそう多くない地域事情はあるが、本県を代表する観光地の一つ、肘折温泉があり地元以外のドライバーも多い。新庄警察署交通課は「県外者も多く訪れることを考えると、7千日達成は素晴らしい記録。村をはじめ地元交通関係団体の取り組みのたまもの」とし、県警交通企画課も「全国的にはもっと長期間の自治体もあるようだが、県内で断トツであり、偉大な記録」と賛辞を送る。

 村内では、立哨や青色防犯パトロール車での啓発、高齢者世帯の訪問や夜光反射材の配布など他自治体でも見られる活動に加え、近隣市町村で重大事故が発生した際は行政無線を使って注意喚起するなど、スピード感のある交通安全運動を心掛けているという。また、事故ゼロ4千日到達の折には風呂敷、5千日で傘、6千日でマグネットを全戸配布しており、節目を村全体で祝いながら安全意識の醸成につなげてきた。村危機管理室の佐藤克也室長は「これを機に今まで以上に協力し合い、次は8千日達成を目指したい」と話した。村では現在、7千日達成の記念品を何にするか考えている。

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