働き手の確保、求人の4割 今季の県内サクランボ農家人手

2020/11/21 13:05
県産サクランボの労働力確保の現状などを確認したワーキングチームの会議=山形市・県建設会館

 今季の県産サクランボ収穫などの労働力確保に関し、求人に対する充足率が約4割にとどまったことが20日、県などのまとめで分かった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で県外からの応援が見込めない中、昨年を上回る働き手を確保したが、依然として人手が足りない現状が浮き彫りになった。

コロナ下でも雇用数は増加

 山形市の県建設会館で同日開かれた「さくらんぼ労働力確保対策ワーキングチーム」の会議で県が説明した。

 県などによると、やまがた、てんどう、さがえ西村山、みちのく村山、さくらんぼひがしねの各JAが設置している無料職業紹介所に計511人の求人があった。主な作業は収穫や箱詰めなどだった。県内向けのPRを強化した結果、雇用数は前年比25人増の218人となったが、充足率は42.7%で前年からほぼ横ばいだった。

 マッチングしなかった理由として、給与や交通費で折り合いがつかなかったり、宿泊先が確保できなかったりしたケースが挙げられるという。人手が確保できなかった分は家族や親戚に協力を呼び掛けるなどして賄ったとする。

 一方、働き手の確保に関して生産者を対象に行ったアンケート(回答数417戸)では、家族労働のみで対応した生産者を含め「十分確保できた」59%、「最低限を確保」34%となり、9割を超える生産者が必要な労働力を確保できたとした。新型コロナの影響について「コロナ禍で休業となった会社から依頼を受けてアルバイトをしてもらった」という回答があったほか、「県外の親戚が来られなくなり、人手が不足した」といった声も上がった。

 会議では来季に向け、半日から1日単位で働ける人を募集し、雇用を促進する仕組みづくりを進め、県外からの援農者のためのマニュアルを作成することなどを確認した。

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