国指定史跡に山居倉庫(酒田) 文化審答申、近現代の米穀流通伝える

2020/11/21 09:38
国指定史跡とするよう答申された山居倉庫。近現代の米穀流通の歴史を伝える=酒田市

 国の文化審議会(佐藤信会長)は20日、酒田市の山居倉庫など12件について、国指定史跡にするよう萩生田光一文部科学相に答申した。答申通り告示されれば、県内の国指定史跡では30件目となる。

 山居倉庫は1893(明治26)年、民間の「酒田米穀取引所」の付属倉庫として建設された、庄内米を保管・取引した大規模施設。入庫米が倉荷証券(米券)によって自由取引されていた米券倉庫の時代から、食糧管理制度下の時代を経た今でも米穀保管倉庫として使用されている。現在は1916(大正5)年までに建築された12棟の倉庫のほか、事務所棟やケヤキ並木などが残り、観光名所として親しまれているほか、近現代の米穀流通の歴史を知る上で貴重な場所となっている。

山居倉庫の国史跡指定の答申を受け記者会見する酒田市の丸山至市長(右から2人目)と全農山形の後藤和雄本部長(同3人目)ら=同市・山居倉庫華の館

喜ぶ関係者「魅力ある活用めざす」

 山居倉庫の国史跡指定に関する文化審議会の答申を受け、酒田市などが20日、山居倉庫華の館で記者会見を開き、関係者が喜びを語った。

 会見には丸山至市長と村上幸太郎教育長、倉庫所有者のJA全農山形から後藤和雄本部長、庄内倉庫から田村久義社長(JA庄内みどり組合長)が出席した。

 丸山市長は「倉庫は米づくりを基盤に栄えた酒田のシンボルで、年間80万人が訪れる観光名所。行政が責任を持って維持管理に当たり、魅力ある活用を目指していく第一歩を踏み出すことができた」とほっとした表情で語った。後藤本部長は「現役の米倉庫として使ってきたからこそ、夢とロマンあふれる施設を今に残すことができている。酒田の文化遺産として後世に引き継げることをうれしく思う」と話した。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]