「桂清水」で根ワサビ栽培・白鷹 中山地区有志、3年後の収穫楽しみ

2020/11/18 10:31
桂清水を活用した根ワサビ栽培が始まった=白鷹町中山

 白鷹町中山地区で地域の湧き水「桂清水」を使った根ワサビ栽培が始まった。農地を潤してきた水にスポットを当てようと、住民有志が企画。水流が絶えないように工夫したワサビ田を作り、手始めに先月、苗50本を植えた。収穫期は3年後といい、関係者は味わう日を楽しみにしている。

 同地区は白鷹山の麓にあり、桂清水はカツラの木の根元から水温10度超の水が常時湧き出ている。地元では「かつて桂清水を求めて人が移り住んできた」との言い伝えがあり、現在も地域のかんがい用水として活用されている。

 根ワサビ栽培は配管業の沼沢秀樹さん(49)が中心になって企画し、地元の30~50代の仲間5人が賛同。水温が一定で、水流がある環境が栽培に適している点に着目した沼沢さんは「住む人が減って地域が寂しくなる中、少人数でも面白いことができないかと考えた」と話す。山辺町作谷沢での栽培例や動画投稿サイト「ユーチューブ」を参考に方法を練り、今年6月ごろの周辺の草刈りを皮切りに取り組み始めた。

 湧出場所近くの畑約30平方メートルをワサビ田として借用。耕作者の了承を得て、パイプで水を引き込み、最後は用水路に戻る仕組みにした。水流を生むため、掘った土と土のうを積み上げて三つの段差があるスペースを作り、防水シートの上に苗の土台となる砂利を敷き詰めた。さらに水の滞留を防ぐため、砂利の中の水を下方に送り出す装置も取り付けた。

ワサビ田の近くにある桂清水の湧出場所

 苗は静岡県産を取り寄せ、先月上旬に地元の子どもとともに植えた。今月15日には雪囲いと日よけを兼ねた屋根の設置を完了し、当面の栽培環境を整えた。

 町地域づくり推進交付金を活用した。沼沢さんは「今後は苗の数を増やしたい。収穫した暁には地元の飲食店やそば祭りに薬味として提供できたら」と、成果を思い描いている。

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