JR酒田駅前の官民による再開発事業として28日に一部先行オープンする酒田市の交流拠点施設「ミライニ」などの市民向け内覧会が14日、同所で行われた。
先行オープンするA棟はミライニと、客室146室の「月のホテル」、酒田フレンチの歴史を伝えるレストラン「ル・ポットフー」で構成し、鉄骨造り8階建てで延べ床面積1万1365平方メートル。一方、ミライニの核となる図書館のオープンは、駐車場やマンションなどのB、C棟完成に合わせて2022年春を予定。総事業費は約110億円、市の公共施設部分取得費は29億7千万円を見込む。
内覧会には約220人が参加し、旧家の土間から着想を得たエンガワラウンジや、来館者が情報を書き加えられるマグネット式のマップを備えた観光案内所、現在の1.5倍となる蔵書30万冊に対応した書架スペースを見学。市職員が、酒田杉をはじめ県産木材と組子細工、刺し子といった伝統工芸の活用によるぬくもりある空間や、吹き抜け部分を複数つくって自然光を取り入れた設計などについて説明した。
家族で見学に訪れた浜田小4年高坂美琴さん(9)は「明かりなども工夫されていて面白い。学区内なので早く友達と一緒に勉強したり、本を借りたりしてみたい」と話していた。
ホテルの客室や、最大250人収容可能なレストランの大宴会場も、併せてお披露目された。28日は関係者による神事やテープカットの後、午前11時半にオープンする。
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