こだわりの熟成古酒が好評 朝日川酒造(河北)の力作、「古昔の美酒」ブランドに

2020/11/15 12:33
「古昔の美酒」に選ばれ販売されている朝日川酒造の古酒(手前左)と浅黄勘七蔵元=河北町・同社

 河北町の朝日川酒造(内村雅安社長)が力を入れる熟成古酒が、ベンチャー企業「匠創生」(兵庫県淡路市)のセレクトブランド「古昔(いにしえ)の美酒」の一つとして販売されている。県内では唯一。匠創生は都内直営店などで取り扱い、レストランやバーで提供している。さらに海外販売を見据える。酸味が好評といい、朝日川酒造の浅黄勘七蔵元は「海外のワイン文化圏は熟成古酒を受け入れやすい。世界に発信したい」と意気込む。

 浅黄蔵元は全国各地の酒蔵が1985(昭和60)年に作った長期貯蔵酒研究会(現・長期熟成酒研究会)の設立メンバー。同社の特色は常温熟成で、古酒について浅黄蔵元は「酵母を活性化させ、いかにうまみ成分のアミノ酸を多くするかがポイント。さまざまな造り方を行い、味が予測できるようになった」と話す。

 匠創生は「古昔の美酒」を全国の酒蔵支援として企画、6月に都内直営店と自社サイトで発売した。現在は焼酎、泡盛、梅酒を含め42の酒蔵の古酒を扱う。

 採用された朝日川酒造の本醸造古酒は2000年産。自然な酸味があり、匠創生の担当者によると女性の評価が高い。匠創生は京都府などの古酒と合わせ、「美」と名付けられた180ミリリットル入り5本のセット(1万6500円)などに組み込んでいる。現在、県内では長井市の道の駅「川のみなと長井」で購入でき、今後も一部旅館や土産物店で提供や販売の予定という。

 匠創生では来年3月までには海外展開を始める計画で中国、ドバイ、米国、台湾などから問い合わせがある。担当者は「今後は日本全国や世界で販売し、古酒を通じて日本酒の価値を高めたい」と話す。浅黄蔵元は「甘味も酸味もあり30~50年と熟成できる、味が太い酒を造りたい」と、こだわりを売りにしていく考えだ。

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