山形は14日、非公開練習で調整した。前節のホーム大宮戦はFW大槻周平のPKによる得点で勝ち越し。2―1で接戦を制し、2連勝とした。通算成績13勝9分け11敗で、順位は7位に上がった。
一方の徳島は同20勝8分け5敗で、第30節以降に首位を堅持している。総得点54、総失点25の優れた数字が示すように、指揮4年目でスペイン出身のリカルド・ロドリゲス監督が昨季以上に、攻守とも隙のないチームに仕上げてきた。「完成度はJ2で一番高い」と石丸清隆監督。前半戦では新加入のFW垣田裕暉がクロスからゴールを決め、山形を1―0で退けた。
複数の陣形を使いこなし、流動的なポジション取りが特徴の攻撃は、ボランチのMF岩尾憲とMF小西雄大が組み立ての要となる。ポジション取りはうまく、「チームの心臓部」と例えた石丸清隆監督は「あそこを抑えない限り、基本的に徳島のゲームになる」と展望する。
一方の山形もMF中村駿、MF岡崎建哉のボランチがいい形でパスを受ければ、攻撃のテンポが上がる。厳しいマークも予想されるが、主導権を握るポイントに。守備側としてはスペースを使わせないように、連動したプレスが求められる。
|
|