タイヤ脱落、本県ナンバー全国最多 大型車の事故件数、大幅に増え昨年度14件

2020/11/15 10:33

 昨年度、東北ナンバーの大型車が起こしたタイヤの脱落事故件数は48件と運輸局別で最多で、本県ナンバーの事故も都道府県別でワースト1位だったことが、国土交通省東北運輸局のまとめで分かった。過去には北海道と静岡県で死亡事故も発生しており、東北運輸局は事故防止のため、計画的で適切なタイヤ交換と保守管理を呼び掛けている。

 同運輸局によると、全国で起きたトラックやバスなど大型車のタイヤ脱落事故は、2015年度の41件から年々増加し、昨年度には112件に上った。うち東北ナンバーによる事故も増加傾向で、15年度の9件から昨年度には48件に。本県ナンバーの事故は15~18年度は1~4件で推移していたが、昨年度は14件と大幅に増え、北海道に並んで最多となった。

 積雪地帯で脱落事故が多く、その要因として、冬を目前に慌ててタイヤ交換し、取り付けに不備がある状態で運転するドライバーが多いことが考えられるという。東北ナンバーの大型車の昨年11月~今年2月の事故は30件と、全体の62.5%を占め、タイヤ脱着作業から1カ月以内の事故は半数の24件だった。同運輸局自動車技術安全部の平川清彦保安・環境調整官は「冬の到来を想定した計画的なタイヤ交換が必要だ」と注意を促す。

 昨年度に東北で起きた脱落事故は全てトラックで、左後輪が外れた。人身事故は秋田ナンバーの軽傷1件。本県ナンバーの人身事故は過去5年で17年度の軽傷1件で、新潟県村上市で大型トラックの左後輪が外れて後続の乗用車に直撃し、助手席の人がけがをした。

 全国では以前に死亡事故も起きており、04年2月、北海道江差町で大型ダンプカーのタイヤが脱落し、当時3歳の男の子に直撃した。08年4月には静岡県牧之原市で、高速道路を走る大型トラックのタイヤが外れ、対向車線を走る大型観光バスにぶつかり、運転手が命を落とした。共に外れたのは左後輪だった。日本の道路は左側通行であるため、左折時より右折時の方が回転半径が大きくなる。右折時には遠心力もより大きくなって積み荷が左側に寄り、負荷が左輪に集中してしまう。

 同運輸局は、11月から来年2月まで、事業者に対し規定のトルクで確実な締め付けを行うなどの車輪脱落防止方法を周知する。平川自動車技術安全部保安・環境調整官は「タイヤ脱落は命に関わる大事故につながりかねない。大型車の運転手一人一人が適切かつ確実なタイヤ点検作業を行い、事故防止に努めてほしい」と話している。

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