グランプリは「愛をたむけるよ」 山形国際ムービーフェスの表彰式

2020/11/14 21:59
グランプリを受賞し、喜びを語る「愛をたむけるよ」の団塚唯我監督(左から3人目)=山形市・ムービーオンやまがた

 第16回山形国際ムービーフェスティバル(YMF)2020のコンペティション表彰式が14日、山形市のムービーオンやまがたで行われた。グランプリは団塚唯我(だんづかゆいが)監督の「愛をたむけるよ」が獲得、準グランプリはGAZEBO監督「Vtuber渚」に決まった。

 新型コロナウイルス感染拡大を受けて新設された、リモート製作を含めた5分程度の「withコロナ/ショートフィルム」の部門賞は、「みんなで作れば」(石山和史監督)と「ある夜の出来事」(大川晃弘監督)が選ばれた。

 映画監督の発掘、育成を目的に、今年は223本の作品が寄せられた。このうち、ノミネート作品10本とショートフィルム部門の8本を映画監督の村川透さん(村山市出身)、俳優の船越英一郎さんらが審査し、各賞を選考した。

 「愛をたむけるよ」は、亡くなった母に似た女性と出会った兄弟が自らの過去や家族と向き合うストーリー。団塚監督は「とてもうれしく、これからも映画をつくらなければいけないと感じた」と喜びを語った。審査委員長を務めた村川さんは「これからの映画界は君たちにかかっている。いろんなことに挑戦し、立ち向かってほしい」と激励した。

 グランプリ受賞者の企画書が認められた場合、上限1億円を支援するスカラシップ制度を採用して委員会組織をつくり、全国の映画館での上映を支援する。

 YMFは15日が最終日で、グランプリ・準グランプリ作品のほか、本県でロケが行われた「るろうに剣心 京都大火編」(大友啓史監督)や「サイレント・トーキョー」(波多野貴文監督)などの招待作品が上映される。大友監督の舞台あいさつも行われる。

 ほかの結果は次の通り。

 船越英一郎賞(最優秀俳優賞)=佐藤睦(「Vtuber渚」)▽審査委員特別賞=「化身」(鈴木龍監督)▽観客賞=「ZACO」(渡部健人監督)▽脚本賞=「ZACO」▽村川透監督賞=「パレット」(松本動監督)▽MX4D賞=「まよなかのいぬごやレース」(MATSUMO監督)▽NID東北賞=「儘ならぬ恋の目論見」(小山和生監督)▽入選=「ハチワン結婚相談所」(こだかさり監督)「ワット・ア・デイ」(堀井綾香監督)「One Cut in the Life【序章】」(発智新太郎監督)

撮影のエピソードなどを語る峯田和伸さん=山形市・ムービーオンやまがた

峯田さんがあいさつ「山形の空気感見どころ」―山辺出身、「越年 Lovers」出演

 開催中の山形国際ムービーフェスティバルで14日、招待作品として県内でロケした「越年 Lovers」が上映された。出演した峯田和伸さん(山辺町出身)が舞台あいさつに立ち「子どもの頃の記憶にある、きれいだなと思った山形の空気感が映っている」と見どころや撮影エピソードなどを語った。

 本作は岡本かの子の小説が原作。年末年始の山形、台湾、マレーシアを舞台に3組の男女の恋愛模様を3部構成で描く。峯田さんは出演する第2幕で橋本マナミさん(山形市出身)と共演。山形の雪景色の中で、帰郷した男性と幼なじみの女性との物語が展開する。

 峯田さんは普段から山形弁を話しているとし、素の言葉で演技した本作は「すごく気持ちが入って、ストレスなく楽しくできた」と振り返った。コロナ禍の中で作品が上映されたことについて「劇場まで足を運んで、この音とスクリーンで見てもらったことがすごくうれしい」と話した。

 本作は12月18日に山形と仙台で先行公開され、来年1月15日から全国公開される。

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