バレーボールのVリーグ女子2部の2020~21年シーズンが31日に開幕する。本県のプレステージ・インターナショナルアランマーレは同日、長野県の上田市自然運動公園総合体育館でルートインホテルズとの初戦に臨む。8チーム中5位に終わった昨季からの飛躍を期し、全員バレーを掲げて連係を深めてきた。攻撃力の高い若手も加わり、充実した戦力で悲願の1部昇格に挑む。
アランマーレが所属する女子2部は9チームが3回戦総当たりでリーグ戦を繰り広げ、上位2チームが1部下位チームとの入れ替え戦に臨む。
今季は新加入を含めた計14選手で戦う。サーブを含め、守りの連動性を重視した「トータルディフェンス」は昨季に続いてチームの旗印。安定した守備を基礎に、得点力のある若手が加入したことで総合力は高まった。6季目の指揮を執る北原勉監督は「開幕から力強いスタートダッシュを切るべく、着実にチーム力を培ってきた。粘りのある守りに加え、攻撃面での爆発力を発揮して勝ち星をつかみたい」と意気込む。
軸となるのは新加入のアウトサイドヒッター榎本里歩と、在籍2季目のオポジット(セッター対角)宮本菜月の2選手。榎本は強肩を生かした決定力が持ち味。強化してきたサーブ力でトータルディフェンスの完成度を高める重要な役割も担う。177センチの宮本は高さとパワフルさに加え、相手ブロックへの柔軟な対応が光る。指揮官は「榎本、宮本の成長、活躍こそ今季の躍進に向けた鍵になる」と期待を口にする。
実力の高い若手が加わった一方、チーム創設時から在籍する主将のリベロ森寿実子が精神的な支柱として安定感をもたらす。的確な判断力でコート上の司令塔となり、献身的な守備、精度の高いレシーブで勝利を下支えする。「ベテランらしくみんなを落ち着かせる役割を果たしたい」とし「経験に基づく対応力、修正力で勝利に貢献する」と力を込めた。
チームは11月14、15日に酒田市国体記念体育館でホーム開幕戦を迎える。今季はほかに、12月5、6日に天童市の県総合運動公園総合体育館、来年1月30、31日に鶴岡市小真木原総合体育館、2月6、7日に酒田市国体記念体育館でホームゲームが予定されている。
【メンバー】
1 アウトサイドヒッター 北村 果穂(20) 165センチ
リベロ
2 ミドルブロッカー 尾花 佳甫(25) 175センチ=新加入
3 アウトサイドヒッター 木村 友里(25) 169センチ
7 アウトサイドヒッター 草島 華穂(23) 164センチ=新加入
8 セッター 田村 愛美(27) 167センチ
10 ミドルブロッカー 柳沢 紫子(25) 169センチ
11 リベロ 森 寿実子(28) 155センチ
12 アウトサイドヒッター 榎本 里歩(22) 170センチ=新加入
14 リベロ 細田 瑠加(21) 160センチ=新加入
15 セッター 投野 ひかる(24)163センチ
16 オポジット 宮本 菜月(24) 177センチ
17 ミドルブロッカー 伊藤 摩耶(23) 174センチ
19 ミドルブロッカー 菅原 里奈(23) 174センチ
20 アウトサイドヒッター 小泉 春葵(23) 170センチ=新加入
(左から背番号、ポジション、名前、年齢、身長)
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