「オトナの酒学旅行」出羽桜が第1弾 オンラインツアー、蔵人の思いに触れる

2020/10/27 22:52
オンラインツアーで乾杯の音頭を取る出羽桜酒造の仲野益美社長(中央)=天童市・同社

 酒造りの現場を見て、蔵人(くらびと)の思いに触れるオンラインツアー「オトナの酒学(しゅがく)旅行」が27日夕、ウェブ上で繰り広げられた。第1弾の今回は「山形・天童と出羽桜編」として出羽桜酒造(天童市、仲野益美社長)が取り上げられ、全国の参加者に向け県産酒や、県内の観光名所の魅力を発信。事前収録の動画とライブ中継を組み合わせ、臨場感あふれる酒蔵ツーリズムを提供した。

 ツアーは阪急交通社(大阪市)が主催。バスで天童市周辺を巡るとの想定で、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で映像を配信した。参加した14人は出羽桜酒造の県産酒米「雪女神」を使った純米大吟醸酒300ミリリットル瓶や吟醸酒180ミリリットル缶のほか、おつまみの芋煮、フリーズドライだだちゃ豆を事前に受け取り、杯を傾けながらパソコンやタブレット端末などの前で本県旅行をバーチャル体験した。

 出羽桜からは、添乗員が事前収録した山形蔵(山形市)での酒造りの映像を紹介。杜氏(とうじ)が酒造りの重要工程を「一麹(こうじ)、二●(もと)(酒母)、三造り」と解説し、麹や酒母造り、仕込み、搾りの作業を披露した。

 ライブ中継では仲野社長の音頭で乾杯。ツアー監修者の日本酒スタイリストでタレントの島田律子さんとリモートでつなぎ、トークショーを展開した。仲野社長は同社の酒造りについて▽手作業で人の胸を打つ酒を造る▽吟醸酒に注力▽35カ国に輸出し海外にも日本酒の魅力を発信-と説明。チャット機能を通じ参加者からリアルタイムで寄せられた質問に答える場面があり、双方向コミュニケーションも繰り広げた。

 天童市の若松寺(じゃくしょうじ)、建勲(たけいさお)神社、市将棋資料館、舞鶴山(天童公園)、山形市の山寺の動画も放映。参加者全員で「花笠踊り」を舞い、フィナーレを迎えた。仲野社長は「オンラインツアーは海外向けにも有効な手法だ。酒だけでなく他の食べ物、観光地との組み合わせも考えられ、無限の可能性が広がる」と話した。

 阪急交通社は7月からバーチャル旅行「おうち旅」を展開。酒学旅行もその一環で、シリーズ化を検討している。28、31日にも同じツアーがあるが予約は締め切っている。

●は酒のつくりに元

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