安心の旅、プロデュース 県内の介護、旅行業者が連携

2020/10/26 08:55
旅行介助士のサポートを受け、クラゲの観賞を楽しむ参加者=鶴岡市立加茂水族館

 障害の有無や高齢にかかわらず、誰もが気兼ねなく旅行を楽しめる「ユニバーサルツーリズム」の事業化に向けて、介護業のつるかめ(天童市)と旅行業の山新観光(山形市)が25日、つるかめのデイサービス利用者らを対象に、実証実験を兼ねた鶴岡市への日帰りツアーを行った。

 参加者は70~90代の利用者と家族の計15人で、旅行介助士の資格を持つつるかめ社員3人が同行。山新観光が旅行の手配・管理を担当した。バスで天童市を出発し、鶴岡市立加茂水族館で見学と食事、庄内観光物産館で買い物を行った。

 旅行介助士は、つるかめの伊藤順哉社長が理事を務める日本介護旅行サポーターズ協会(東京)が認定する資格。この日は水族館で車いすを押したり、歩く際に手を取ったりし、話し相手も務めた。

 「足や手を痛めて動きづらいので旅行には不安もあったが、介助してもらえて安心感がある。来て良かった」と参加者の熊沢美代子さん(84)=天童市蔵増。旅行介助士の川田佳弘さん(41)=山形市青田1丁目=は「転んだり、はぐれたりしないように気を付けている。歩く速さや会話も相手に合わせ、寄り添うことが大切」と話していた。

 両社は12月も米沢市への日帰りツアーを予定し、来春の商品化を目指す。伊藤社長は「シニア層の旅行に対するニーズは高い。リハビリや運動の目標になるし資格を持った人が同行することで家族の負担軽減になる」、山新観光は「旅行業者が必要とされる分野でしっかり足場を固め、旅行者の安心につなげたい」としている。

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