山形大、ソウル大と協定へ 同型の装置導入、重粒子線治療の情報交換

2020/10/25 10:31

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 山形大医学部東日本重粒子センター(山形市)が重粒子線がん治療に関し、韓国最高学府とされる国立ソウル大と連携協定締結に向けて調整していることが24日、分かった。ソウル大に山形大と同型の治療装置導入が決まり、がん治療のノウハウや装置の運用などで情報交換を図ることで効果的な治療法確立に結び付けたい考えだ。

 同センターによると、ソウル大の関係者が昨年夏、重粒子線がん治療装置の機能などを視察するため来県した。ソウル大側から先月下旬に協定締結の打診があり、具体的な内容などについて調整している。

 同センターは来年2月に一部の照射治療が始まる予定。装置は山大医学部のコンセプトを踏まえ、東芝エネルギーシステムズ(川崎市)が開発した。

 特長として▽重粒子の照射部分が回転し、多角的に腫瘍を狙う「超伝導回転ガントリー」の小型化▽複雑な形状の腫瘍に対して高い効果が得られる「高速スキャニング照射法」―などが挙げられる。「山形モデル」として、既に韓国の私立延世(ヨンセ)大への導入が決まっており、ソウル大は2例目となる。

 東芝側によると、ソウル大は釜山に治療施設を設け、山形大と同型の回転ガントリーなどを導入する。契約は8月に結んでおり、2024年に工事完了の見込みとなっている。

 延世大とは装置の導入を契機に山大医学部が治療以外で教育や研究などを含めた包括的な協定を締結しており、教員や学生の交流事業を展開している。延世大の装置は23年に稼働予定。

 センター長の根本建二山大理事・副学長は「山形モデルの価値が世界的に認められている。協定締結でソウル大と重粒子治療などの情報交換を進め、交流を深めたい」としている。

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