管楽器奏者の強い味方 鶴岡高専、尾花沢の企業がシールド開発

2020/10/22 11:37
開発された管楽器奏者用フェースシールドを使い、演奏する学生=鶴岡市・鶴岡工業高等専門学校

 新型コロナウイルスの影響で自粛を余儀なくされている音楽家たちの活動再開につなげたいと、プラスチック部品製造の最上世紀(尾花沢市、中西愛子社長)と鶴岡工業高等専門学校(鶴岡市、高橋幸司校長)が管楽器奏者用のフェースシールドを共同開発した。下部のスリットから楽器の吹き口を差し込めるため、顔をシールドで覆ったまま演奏できる。完成発表会が21日、同校で開かれた。

 同校創造工学科基盤教育グループの森木三穂助教が5月、知人で東京佼成(こうせい)ウインドオーケストラのオーボエ奏者・宮村和宏さんから「コロナ対策に配慮した、楽器奏者のためのフェースシールドが必要だ」との相談を受けたのが、開発のきっかけ。森木助教から製造の提案を受けた同校は、樹脂に関するワークショップを昨年度、同社と共同で開いたつながりから協力を依頼し、6月から連携して製品化に取り組んでいた。

 同校が企画と監修、同社が製造、宮村さんが監修をそれぞれ担当し、フェースシールドが完成した。楽譜が見やすいように、後頭部でシールドを固定する構造にして視野を確保。スリットが入る下部は軟らかい素材とした。同校卒業生の阿部寛一同社開発課長は「シールドと顔の距離を調節する機能を、フレームに備えるのに苦労した」と語る。

 発表会では、同校吹奏楽部の滝沢壮悦さん(17)=情報コース2年=と高田遥菜さん(16)=創造工学科1年=がフェースシールドを着けてトランペットを演奏し、「シールドが気にならずに吹ける」「感染対策を取っている安心感がある」などと評価した。同社は自社ホームページを使い、11月上旬にも販売を開始する方針。組み立て式で価格は1セット2千円前後を想定している。

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